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niioka

押尾コピーの皆様へ 音楽の幅を広げてみましょう


押尾コピー,デパペペコピーををしている皆さんへ

ぜひこのギタリストも聞いてみてほしいです。 押尾コータローのサウンドにも影響を与えたかも知れないギタリストもいます。 音楽の幅を広げてみましょう。




押尾コータローのたたき系の奏法は確かにすごいですよね。 音の情報量がそれ以前のアコギサウンドとは明らかに違います。

押尾奏法にあこがれてコピーに明け暮れる若者によく会います。 そんなときこう聞いて見ます。


「普段押尾さん以外にどんな曲聴いているの?」

「ハイ。押尾しか聞いていません。他の人の演奏はモノたりないんです。」

(  ̄O ̄)ホー


確かに,その気持ちもわかります。

まるで昔の拓郎ファンの人たちのようにそれしか聞かないというのです。 これはすごい人気ですね。



でも,おそらく押尾コピーだけでは,押尾コータローにはなれないかもしれませんよ。



やはり,その人が影響を受けてきた,様々なサウンドに触れることで本来の押尾サウンドをもっと深く理解できるかもしれませんね。 音楽の感じ方が変わってくると思いますよ。


私もイサトさんのサウンドを入口にしていろんな演奏家,いろんな楽曲を知ることができました。



それでは,そんな押尾一色の皆様に押尾コータローに影響を与えたであろうサウンドや,たたき系ギタリストをご紹介しましょう。


この流れではマイケル・ヘッジスがよく取り上げられますが,ヘッジスは別のページで参照ください。




ヘッジス以外で彼のサウンドに影響を与えていると思われる人です。


一人は Don Ross です。


Passion Session はお勧めアルバムですが,1曲目の Klimbim を試聴してみてください。



このサウンドの広がり,レンジ感,リズム,音色。 どれもすごいですね。 彼はライブでもマイクを立ててやっていたりします。

彼の演奏はグルーブがあります。


ここで知ったかぶり講座です。

(^∧^) スマンノウ


グルーブというのはもともとレコードの溝をさすようです。 溝に傷が付くと回る度に同じ場所で,「ツーパツッツーパツッ・・」と同じ周期でノイズが入ります。

それで,同じ周期で強弱があって,つまり,リズムに一定のノリがある時にグルーブ感があるといいます。

(  ̄O ̄)ホー


バンドサウンドを完全に再現するアレンジとテクニックですね。 このリズムを崩さずにグルーブを維持するセンスは素晴らしいですね。

でも弾ききれてしまうところが,すごいという反面,弾きすぎの場合もあるかもしれませんね。 アコギソロは完全にバンドと同じには弾けないのですから,ある程度聴衆の音の記憶とか,イメージを利用したサウンドの方がさらに高度表現が可能な気がします。


とにかく,押尾を目指す人はドン・ロスも知っておきたいですね。


実は一部楽譜も存在するんですよね。 なかなか探しにくいと思いますが。

USアマゾンでは,ライヴのCDも扱っています。 彼の演奏は動画で見ても楽しいですね。





次はビリー・マクラフリンです。 音作りとかイメージという点では叩き系のこの人も影響があると思われます。

このアルバムの4曲目を聞いてみてください。 パノラマの曲の音作りと比べてみると面白いかもしれませんね。



アコギの色がより強いアルバムの方が好みなので,このアコースティックベストがお勧めですね。




叩きまくるというのではなく,音色とイメージがアコースティックで表現されていてとてもいい感じのプレイヤーです。

こういうセンスも押尾コータローの中にはあるように思います。 押尾を目指している人はこういう源流のようなサウンドに触れるのもいいですよね。


ビリーもマイケル・ヘッジスの流れをくんでいるような印象がありますね。




さらにお次はヘッジス亡きあとしばし叩き系として注目されたのがこの人です。 プレストン・リードです。


98年の来日の際,青山でライブを見ましたが,すごかったですね。 身長が190センチはあるでしょうか。大柄です。

そして,ギターはオベーションの特注のロングネックです。 それに金髪のカーリーのロングを振り乱して立ちながら演奏して,ギターを叩きまくります。


ピエゾのジャリジャリした感じを生かして,いちばん強いストロークではオーバードライブがかかっているのかと思わせる演奏でした。 最初の曲が終った時に総立ちで拍手が出た記憶があります。



試聴はこちらのUSアマゾンからできますよ。 12曲目のスラップファンクなど聞いてみてください。 本当は1曲目のイントロがカッコイイのですが,カットされて途中から途中まででどんな曲かわからなくなっています。 これでは試聴になりませんよね。



何といってもアコギアルバムなのにメタルですからね。


長く聞いているとどうしてもリフっぽく聞こえてしまって,メロディーがあればなーと思うことがありました。 彼がデュオでギター2本でやっているアルバムもありますが,それがまたかっこいいんですね。


何といってもそのもう一人が,LJです。ローレンス・ジュバーです。 LJは本当にギターが上手ですね。


その名もグルーブマスターですからね。



他にもジャスティン・キングや叩く人はたくさんいますが,アルバムを通して聴かせる力がある人がそれほどいないんですね。 そう考えると押尾コータローのアルバムはすごいですね。 音質が良ければもっといいと思いますよね。

ラインよりも生音重視の録音をすればいいのにと思ったりします。




叩かない人ですが,アレンジの点ではスティーブン・キングがすごいですね。 トミーを知るまでは,スティーブン大先生からかなり学ぼうとしておりました。



現在はほとんど自主製作的な感じで自分でCDを販売しているようです。 私が持っている「アコースティック・スウィング」というアルバムはすごいのですが,今は見つかりませんね。


マンシーにでもクラシックでもビートルズでも何でもアレンジしてしまいます。 ビートリングもビートルズのマイナーな曲でも何でもアレンジしてしまうあたりがスティーブン・キングですね。

ちょっと早いパッセージが弾ききれていないかもというところがトミーとの違いでしょうか。 スティーブンのグルーブもさすがですよ。




あるキャリアのあるジャズピアニストの方と会話した時のことです。


私が聞きました。

「○○さんはどんなジャズがお好きですか。」


「カウント・ベイシーもいいですし,セロニアス・モンクもいいですね。他にも…・」


「日本のジャズは聴かれませんか。」


「・・・新岡さん。歌舞伎を学びたい外国人が日本に来て,外国人がやっている歌舞伎を見ると思いますか。」


「はて,それはないでしょうね。」


「私は自分のピアノが一流ではないと思っているんです。だからこそ本物の一流のジャズをいつも聴いていたいと思っているんですよ。」


( ̄□ ̄|||)がーーん!


そこまで突き詰めていなかった若いころの私には少しショックでした。



でも,思えばその通りです。



聞く音楽で自分の耳や感性は磨かれていくはずです。 何でもいいわけではないと思います。

本当に何か光るセンスがある演奏を聴いて,見てそれから刺激を受けるのは大切な要素かなと思ったりしますよ。


矢野顕子さんが,「CD1枚3000円は自分への投資だから高くはないですよー。」とラジオで言っていたのを思い出します。

(ノ^_^) ハイ!



若い皆さんは,デパペペ,押尾と聞いたらその次の世界も広げていきましょうね。

∠( ̄∧ ̄) ラジャ!

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