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LA旅行記とTaylor Guitars訪問 2016! その1

  • 執筆者の写真: niioka
    niioka
  • 2016年3月27日
  • 読了時間: 5分

更新日:2018年7月20日

テイラーギター工場訪問記です。NAMM SHOWの前に行ってまいりました。 そして,LA旅行記も少しアップしました。テイラーの新しいメンテナンスメニューがすごい。


LA旅行記とTaylor Guitars訪問 2016! ギター業界のリーディングカンパニー 規模,質,方向性がすごい。 これは一種の改革かもしれませんね。


2016-1-21~24 ロサンゼルスのアナハイムのウィンターナムショウに行ってきました~!

その前にやはりLAから南へ2時間弱サンディエゴにあるテイラー工場をやはり見学しましょう。

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ついにテイラー訪問が実現したのでした。

o(^^o)(o^^)o わくわく

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ツアー参加者にワイヤレスのヘッドセットが渡されてツアーガイドの話がクリアーに聞こえます。 特に電動工具が動いている場所は隣の人との会話も大変ですので,よく考えられていると思います。

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木材のシーズニングの説明です。

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圧巻なのは木材の量ですね。いろんなギター工場を見てきましたが,半端ない量ですね。

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3階建てに近い高さまで材木が管理されています。

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強く感じるのは木材も形が真四角で,木材の置き方も何か秩序があります。 どこにも適当さ,いい加減さがない感じです。

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ツアーガイドもわかりやすい英語を使っていただきありがたいです。

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バック板のブックマッチ。

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結構女性も働いておられました。

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木材から無駄なくきれいにピックガードなどの形を取るにはやはり木を見る力が必要ですね。

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サウンドホールリングの貝殻インレイはやはり人の手作業になるのですね。

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全自動のバフがけマシーン。早い,均一,無駄がない。 機械がロボットがギターを作っている感じですよね。

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高級機種とかコンターが入ると手作業なのかも。

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機械が勝手にバフがけしている様子は,特に中国のギター工場と比べると近未来な感じがします。 一緒のツアーに中国メーカーの社長も交じっていました。見学したからいいギターが作れるわけではもちろんないですね。

プロのライブに行った人がみな上手にギターが弾けるわけではないのと同じですね。

でも実際に自分の目で見た時に初めてわかることも沢山あるんです。

(ノ^_^) ハイ!

いよいよNTネックのコーナーです。 NTとはNewTechnologyの略ですね。1999年からほとんどのモデルがこのネックになりました。

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ワンピースネックを良しとするメーカーとは対極の考え方ですね。

この写真はネックヒールになる部分ですね。パッと見驚くのはこの四角の精度ですね。

なぜこの部分がこの正確な真四角を保つのか? この精度は次の工程で活きてくると思われます。

アルミの円柱を打ち込んでボルトジョイントのベースになるわけですね。

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ネックの断面です。トラスロッドも見えますね。

時々楽器店のスタッフでもネックの反りとネックの起きの違いが解っていない人がいます。

トラスロッドは1-14Fにしか作用しません。1-14Fのネックの反りしか調整できないわけです。

ネックが接合されている角度つまりネックアングルは別の問題です。

ロッドでは調整できません。それを出来ると言い切る楽器店があるので驚きます。

(T_T) ウルウル

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スカーフジョイント。以前のテイラーのネックはギザギザに歯車のようにジョイントされていました。

2006,7年頃からこのような見た目も良く,強度もある形になりました。

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NCルーターで同時に切り出されていきます。 ネックの材料をセットする際に材料のサイズが寸分たがわず同じ大きさでないとネジのセンターがずれると思われます。このためにネックヒールの材料を正確にカットする必要があると思います。 完成度の高い工業製品を見ている気持ちになります。

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完成度の高い工業製品を見ている気持ちになります。

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全く同じ大きさの完全真四角の木材をネックヒールに使うことで初めて正確にボルトのセンターを出せるのだと思います。 誤差のない作り方を研究した結果のマニュアルなのでしょう。

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ネック材もグレードが分かれていますね。高いギターはスペックには見えない部分でこういう違いがありますね。

革新的なNTネックと言われていますが,ボブ・テイラーにもきっと元ネタのようなアイディアがあるはずです。

(・_☆) キラーン

彼のキャリアがリペアマンからスタートしていて,その頃にバンジョーやマンドリンを扱っていたはずです。

バンジョーの構造はまさにテイラーのヒントが詰まっていると思います。

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バンジョーは元々ボルトジョイントですね。

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以前のテイラーはギザギザネックジョイントでした・・・それは

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バンジョーのネックと一緒ですね。接触面積は増やせますが,見た目が少しリペアしたみたいです。

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スカーフジョイントの原型もすでにマンドリンやバンジョーに存在したのかもしれませんね。

リペアマン時代のアイディアがギター製作に活かされているのでしょう。

工場に戻りましょう。

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それぞれのギターのヘッドの大きさが当然違いますよね。 12弦とミニギター様々なヘッドの大きさのジグですね。

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どのパーツも精度がいいですね。

工場ツアーのいろんな場所に正しいギターの状態を理解するためのボードがあります。

オーナーや楽器店を啓蒙する内容ですね。でももしかしたら作業員のためかもしれません。

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テイラーくらいネックが安定してフレットが揃っていれば,ネックの反りはほぼなしの真っすぐで14F以降が少し下がって見えるのが正しい調整ですね。

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フレット端の処理も正しい丸め方を示しています。 この面取りは45度ではなく,35度が正しい気がします。

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フレットは手作業でした。




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