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niioka

エッセイその6-2 ライブとCD その2



テイラーceES 試奏記



2003年にテイラーを試奏してそれは,初期プロダクトのシングルコイルバージョンでノイズがジリジリと出るという代物でした。しかし,その音は今までのピエゾピックアップにはない,クリーンな弦の響きを持つすばらしいピックアップでした。

そして,2004の1月ついにまた,ハムバッキングに変更されたこれこそテイラーESというものを試奏いたしました。 今回は新潟のテイラーショップにお世話になりました。



412というのは限定モデルです。 テイラーは年に2回限定として,お得なモデルを出します。 普通はローズモデルは,700シリーズ以上ですが,限定だとこの価格でもローズになります。



テイラーショップだけあってずらりとテイラーが並びます。





BINGOから出力してピックアップの実力を試します。 そのために自分のギターも持ち込んで比較しました。



マニアですね。 (o^<^)o クスッ



いよいよ感動の瞬間です。

♪じゃらーん

(」゜ロ゜)」 ナント!!



クリアです。高音弦がまたすばらしいです。 トーンコントロールでもクリアな音は変わりません。


これこそついに,最高のピックアップか。 ドキドキしますね。



それでは,自分のギターを取り出して同じ状況で音を出します。

私のピックアップはパッシブなので,AD-5がブレンダーとして必要になります。 それからエフェクトなしでそのまま,BINGOに入れました。


♪じゃらーん。

w(°o°)w おおっ!!


負けていません。音的に近いというか種類が少し違いますが,私はどちらもいい音だと思います。 右手のタッチのリアルさはこちらが上ですね。


お店の人にも弾いてもらい自分で客観的に聞いてみました。

( ̄ヘ ̄;)ウーン  結構いいです。

お店の人も褒めてくれました。


また,自分で弾いてみます。また,テイラーに持ち替えます。

そうすると,気が付く点が幾つかあります。 やはり私のシステムはピエゾが入っているので,1弦を引っ張るようにビシッと弾くと,いくらか歪っぽい所があります。

ピエゾをぎりぎりまでレベルを下げると気になりませんが,そうすると,タッチのリアルさは下がります。



でも,テイラーはどうでしょうか。


引っ張っても歪みません。

( ̄□ ̄|||)がーーん!



ピエゾの壁を超えたピックアップシステムです。


そして,よくよく聞くと箱鳴りを結構拾っています。ブリッジボードと,トップと,弦振動という3要素を拾って,内部のプリアンプでブレンドして,エンドピンからバランス出力ができるというすごい物です。


ギターのオシリから出すだけのピックアップでかつてこのレベルのものがあったでしょうか。



ギターからそのまま,ミキサーに入れるだけでアコギサウンドを手にする事が出来ます。 プリアンプ選びを悩む必要も全くありません。



もちろん,エレクトリックな感じの重低音を出したいという押尾サウンドみたいな物を目指す人は向きませんが,アコースティックな音でライブをしたい人にはこれは非常に試して欲しいサウンドです。


ピエゾ30年のエレアコの歴史を塗り替えようかというすごい物と私は感じます。


テイラーショップでしか販売しないというのが,どうかと思いますが,この音をぜひ,一度聞いて欲しいです。

弾きやすさもさすがですが,昔に比べてナットから1フレット側の弦高が少し高くなった気がします。 これだと私の場合は買って即,調整に出して下げてもらわないと難しいです。


生音だけがやはりテイラーの欠点です。 30万のギターでこのピックアップは価値がありますが,この生音だけはどうにも,決断を鈍らせます。


今の所,このESは通常は500シリーズ以上,LTD(限定)で最も安くて20万後半くらいでしょうか。将来きっと全シリーズに搭載される日が来ると思います。来て欲しいね。


生音は初めから期待せず,300シリーズで20万ちょいで買える時になったらどうでしょうか。それならいいかも。

¬(≧∇≦ ) ビンゴ!!!


2008/5/1 皆さん良くご存じのようにテイラーの314にもESが搭載されています。 20万円台でテイラーESは手に入ります。

しかし,実際に使用されているかなりの方が押尾コピーの場合はニコピンに切り替えておられます。 理由は叩く音を満足に拾えないという点です。

実際にハウリング対策として低音はかなり絞っているようです。

また,2007年ごろからのES]モデルは弦アースを取ってノイズ対策がされているようです。 でも,ノイズカットフェザー以外の方法で弦アースを取るとこれも音質をわずかに劣化させるような気もします。

テイラーESにピエゾ臭さはありませんが,ピックギターのようなマグ臭さはあります。

ニコピンはマグとピエゾのいいとこ取りなのです。

それで,バランスのいいギターにニコピンを吟味して取り付けして,MIXPROの内部調整もしっかりすれば私はテイラーESよりもニコピンサウンドの方がアコギらしいと思います。


他にプレソナス,acousti-Q(アコースティックなのか)という今ではステレオケーブルで2chインプットできる貴重なプリアンプもテストしました。


私のギターのラインの音がさらに高級になりました。 今のGIG1310Jrが壊れたらこれですね。


でも,このようなプリアンプ選びをしなくても良いというテイラーESはこれまた,すごいギターだと思います。


大人のギター倶楽部というヤマハ系の雑誌にテイラーの生音とESのラインの音がCDで聞けるようになっていました。

これだけ聞くとある人はやはりマイク録りだなと,思ってしまうかもしれません。


でもこのエッセイにあったようにライブの音はCDでいい音とは必ずしも同じ物ではありません。



このテイラーのESをアンプから出すとどうなるのか。 興味があるでしょう。



でも,HPの音源で誤解を招くのも困りますので,ぜひ,これは自分でいつか試してみて欲しいと思います。


ププッ ( ̄m ̄*)


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