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niioka

L-00 typeB 新岡ギター教室プロデュースのギターです

更新日:2019年3月20日


ついに完成! 新岡ギター教室プロデュース Nブランドです。 まさに究極のギター! ずーっと弾いていたいと感じるサウンドです。

アディロンとマダガスカルのコンビネーションはとてもいいですね。 ショートスケール,スモールボディこれが一体化した私のオタク人生のひとつの結晶ですね。



ギターオタクな私がついに自分のブランドのギターを作るところまで行ってしまいました。

( ^-^)ノ∠※PON!。.:*:・'°☆。.:*:・'°★°'・:*オメデトウ



なぜ,このギターがすごいのか最初に少しウンチクから始めましょう。


まずはソロギターを弾く人がギターに求めるものはメロディーが引き立つことですね。

もちろんこれには技術も必要ですが,メロディーを引き立つように弾けたとしましょう。

すると,今度はボディサイズが気になるのです。


低音が出るギターとかボディの厚みがあるギターとか,例えばドレッドノートのギターなどではメロディーが引っ込んで聞こえるのです。 低音が出るとメロディーが引っ込む傾向があります。

もっとスモールボディのギター例えば,OOOとかOOなどを弾くとよりメロディーが引き立って来る感じがします。

OOOとOMの違いはスケールですね。同じボディサイズで弦長が違います。 OMはドレッドと同じロングスケールですね。

OMはより低音が出るのです。これが,伴奏にも使えるサウンドになる反面メロディーが少し引っ込む傾向を感じるのです。


それで,スモールボディのショートスケールというのがソロギターに良いと思えるわけです。


ここがまだ体験的に良くわからないという方は楽器店に行って,テイラーの Mini GS  を弾いてみて欲しいのです。 これはスモールボディでショートスケールの代表ですね。


サイドバックが合板ですが,素材ではなく設計から来る良さを感じられると思います。 いつも弾いているソロギターの曲がこのギターで弾いてみるとどのように違って聞こえるかを体験してみて欲しいわけです。

スモールボディのショートスケールのギターの中で最もメロディーが歌っていると思えるのは,ギブソンのL-00モデルです。 これの1930年代のものを弾くとギターとしてのひとつの完成形と思えてきます。

何がすごいのかといいますと,1,2弦の音が非常に太い音色のままコーラスのような音のゆれを伴って聞こえてくるのです。 また,リバーブ感もすばらしいのです。

なのでほんの少しビブラートをかけてみてもそのままダイレクトに生音に表れて演奏者の気持ちがそのまま出せるのです。


d(>_< )GOOD!ベリーね!


なぜこのギターがすばらしいのか研究してみましたが,やはり設計がすばらしいと思いました。 昭和7年頃のアメリカでは,この渋いサンバーストのギターで高度なブルースを演奏していたのかと思うと何か彼らのギターの歴史には勝てないものを感じますね。

この1930年代は第二次大戦前で,良い材料も自由に使え,ギター音楽の成熟もあり,さらに職人集団の技術がピークにあったと言われ,ギターの完成度が高いので一般に黄金時代と言われます。


マーチンでもこの年代のギターを復刻したのがGEシリーズですね。ゴールデン・エラ(黄金時代)の略ですね。


GEシリーズの特徴はトップがアディロンダック・スプルースという点です。

当時はギブソンもトップはアディロンなのです。これがキーワードですね。

1930年代のビンテージになるとアディロンとマホガニーのギターでも驚くほどのレスポンスと音量があります。 新品当時の音がどうだったのかはわかりませんが,すでに枯れたビンテージの音が気持ちがいいというのは一つの真実ですね。

でも,今新品でビンテージのような音量とレスポンスを実現するには普通のマホガニーでは無理でしょうね。 つまりビンテージと同じ感動を得るにはそれなりの材料が必要ですね。

(o⌒.⌒o) ウムウム


ハカランダつまりブラジリアンローズウッドが理想的なのは誰でも知っていますが,お値段もかなり高いので,これは使えません。 材料をハカランダにしただけで,30万アップは普通ですね。最高のハカランダをセレクトする工房では50万アップもあります。


ハカランダに変わる材料ではマダガスカルローズはすばらしいと思います。 マーチンはハカランダに変わる材料としてマダガスカルを選択したと思います。

音的にはホンジュラスローズもハカランダに近いのですが,見た目もハカランダに近いのがマダガスカルの特徴ですね。


マダガスカルの良さを完全に確かめられるのはやはりフォルヒのマダガスカルの限定モデルですね。 これはギターとしての作りはインディアンローズモデルとまったく同じで,サイドバックをマダガスカルローズに変えただけです。

例えば,マーチンのように OOO-28EC のローズウッドモデルと OOO-42EC マダガスカルローズなどを比べると,28と42は音の傾向も違いますので,モデルまでが変わってしまうと純粋に素材だけの違いを比べるのが難しくなってしまいますね。

トップのアディロンも同じで,マーチンのGEシリーズはほかのシリーズとアディロントップだけではなく他の部分も変わってしまいます。 ネックが太かったり,ナットサドルが象牙になったり,ノッチが入ったり・・・。そうなると純粋に板の違いを比べにくかったわけです。

この点素材だけの違いでここまで違うギターになるのか?という新鮮な驚きを教えてくれるのがフォルヒのマダガスカルローズモデルですね。


(≧∇≦)b なるほどっ!


それで,ソロギターにふさわしいギターのキーワードは

ショートスケール,スモールボディ,アディロンダックスプルーストップ,マダガスカルローズウッドサイドバック,ここまで来ましたね。


そして,設計の点ではギブソンL-00のモデルです。

しかし,製作技術の点では,やはり日本の技術はすばらしいものがあります。

結論は日米のコラボレーション,つまりいいとこ取りですね。



ではいよいよ写真を見てみましょう。



色はつや消しの黒です。 黒のボディにバインディングとサウンドホールのリング,ナットサドルの白がコントラストになっていますね。



でも近づいてよーく見ると・・・



バインディングはメイプルなのです。 これで,将来もバインディングが縮んで隙間が出来たりしない安心感がありますね。

何より見た目がいいですよ。さりげなく高級感がありますね。




サウンドホールのリングもメイプルです。

そしてつや消し塗装ですが,トップの木目が見えますか。

木目つまり年輪が少し広い感じですよね。これがアディロンの特徴ですね。 もちろん目がもっと詰まったアディロンもあるのですが,一般にアディロンは目が広くてもいい音がします。




バックをご覧くださいませ。

ジャジャジャーン!ハカランダそっくりではありませんか。

O(≧∇≦)O イエイ!!


サイドバックは離れてみるとつや消し黒に見えますが,実はきちんと木目が見えるのです。


サイドも同様で木目が見えるのです。



ヘッドの天神は新岡ギター教室のNマークが入っているのです。



角度を変えるとこのアバロンのNがまたいい感じですね。




ペグにももちろんこだわりがあります。

GOTOH SGのスモールです。そしてエボニーのボタンです。


一度GOTOHのSGを使うと510(ゴトー)のファンになってしまいます。

Rテイラーをはじめ高級なギターに最近非常に多く採用されています。

GOTOHのSGの動きはなんともいえない良さがありますね。

あまりにつまみが小さかったり,動きが硬いとチューニングが苦しいのですが,これはチューニングが楽しいです。


指板とブリッジもマダガスカルローズです。 エボニーとは重さが違いますので,鳴り方もかなり変わります。

よりビンテージに近いレスポンスになると思います。


そして,材料にこだわりましたが,値段にもこだわりますので,ケースはギグバッグです。 これは持ち運ぶ人には最高ですね。

背負うことも出来ますし,ギターが軽いのにさらにケースも軽くて非常にいいのです。


というか,今回はこの内容でも限界の価格にも挑戦していますが,音に必要な部分では一切妥協できないので,他はなんでもオプション扱いなんです。


でも高い値段のケースとか,その他の部分は要る人と要らない人がいて,要らない人はその部分を負担する必要がないようにピックガードまでがオプションになっています。


このギターの計画当初はオーナーが希望することをすべて自由に実現するギターにしようかとも思いましたが,実はそうすると返って統一感のないバランスの悪いギターにNのマークがついてあちこちに存在することになってしまうかもしれません。

それで,熟慮の結果オプションはすべてが自由ではなく,いくつかということになりました。


ボディカラーはつや消し黒か艶出し黒です。当面これで行きます。


これはSUMIのL-00との差別化でもあります。便宜上SUMIのL-00をtype A と呼ぶことにします。

それで今回のはL-00 type B となります。


オプションはすべてアップチャージがかかりますが,金額などはメールにてご確認くださいね。 オプションの例です。


1 バインディング

私は黒と白のイメージでメイプルにしましたが,ローズウッドのような濃い色のバインディングもかっこいいのです。

こんな色合いになります。

黒と濃い目の茶色のコントラストを求めるならこれもいいですね。



2 フレット

  フレットは国産のものが標準で付いていますが,ジムダンとか,海外製もオプションで可能です。   ゴールドのものもあります。



3 ペグ

  ウェイバリーのペグも選択可能です。ウェイバリーのファンはやはりいますから。   私も正常なウェイバリーのしっくりと止まる感覚は芸術的な感じがしていいと思います。



4 ピックガード   私は指弾き専用のギターなので,ピックガードも要らないのです。   ピックガードも高音に影響を与えるので,ストロークを強くしないなら,ない方がいいと思います。

  でも取り付けするとこんな感じですね。

ピックガードの周りに白く見えるのは下の台紙なので,ボディに取り付けすれば,残りませんのでご心配なく。



5 ロッドカバーにインレイ,文字入れ

  ロッドカバーは標準はプラスチックですが,これをエボニーにしてそこにイニシャルを入れたりデザインを出来ます。



6 ボブレンケース

  L-00サイズのケースではボブレンが高級感がありいいですね。   ボブレンケースが欲しい場合はオプションで選択できます。



7 指板とブリッジの変更

  私はこのビンテージサウンドを再現するにはマダガスカルローズの指板とブリッジと思っています。   でもクラシック系の方などどうしてもエボニーがいいという方には逆にオプション扱いですが,エボニー指板も選べます。

  でもお勧めはマダガスカルですね。



8 ナット幅

  ナット幅は基本が43.5ミリネックです。厚みはテイラーに近い感じで,厚すぎることなく非常に弾きやすいです。   どのくらい薄目かと言いますと,NSカポが1Fでは締まり切らない感じです。   手の大きさには個人差がありますので,ナット幅は変更出来ますよ。   私はマーチンのクラプトンモデルのナット幅が広く感じるので,このギターのナット幅がベストなのです。

  43ミリ,43.5ミリ,44ミリ,44.5ミリまでOKです。



それではこのギターの音を動画で見てみましょう。

最初に弾くギターは私のコリングスOM2Hです。すでに97年製なので音がこなれていますよ。 これも非常に手が入っています。

ネックアングルから,指板修正,フレット交換,ナット,サドル,ペグをGOTOHのSEに交換と非常にいい感じに仕上がっているギターです。

この音も確かにいいと思えますね。


しかしその後のL-00の音は・・

ぜひともこの動画再生にはイヤホンを使うか,外部のスピーカーをつないで音量を上げて聞いてくださいね。




このギターの音がどれくらい伝わるかわかりませんが,音が3Dでサイドにもバックにも放出される感じです。

回り全体に倍音が響くイメージですね。


これまでギターをあまり知らない人にもこれを聞かせてみましたが,すべての人がいい音だといいます。


音のデザインとして良いという自信がありますね。



最後に気になるお値段です。

( ̄- ̄ )フンフン


もしもコリングスでアディロンとマダガスカルを使うと100万位のギターになります。

マーチンでも同じ組み合わせなら80万クラスのギターですね。



それを税抜き38万なのです。  (税込み39.9万円)



\(◎∠◎)/オウ~ビックリデース


40万以下にこだわりました。

間違いなく長く使えるギターになりますね。



ここで少しネック起きに関する考え方を少し説明いたしますね。

主に2つの点が日本人の考え方と海外のメーカーの考え方は違っていると思います。

ここを間違うと正しく理解できないで,批判的になる可能性がありますので,考え方の違いを知るのは大切なことだと思いますよ。


マーチンが目指すのは100年使えるギターだと言います。 少なくとも25年弾いたマーチンはビンテージサウンドが出て新しいギターはかなわない音がするとマーチン博士も述べていました。

そのためには修理しやすく作って長く使えるギターにするというわけです。 特にギターの修理で致命的なものはトップの膨れですね。

トップのブリッジが盛り上がり,サウンドホールあたりが下がった感じになれば,いわゆる腹が出たというギターですね。

これはまず完全には直せないでしょうね。

マーチンはこうなる前にネックが起きてトップの膨れを防止するという意見があります。

これは100年使えるギターを目指すので,修理できる方を選択するのですから,正しい選択だと思います。


つまりマーチンの場合ネックリセットはギターを使用する上で前提条件ですね。 使用料金の一部という考え方です。


(≧∇≦)b なるほどっ!



それに対して日本のギターは違う考え方をします。

ネック起きをどうすればしないかを考えます。 それでジョイントを強固にします。

あり溝を大きくしたり,C型ブロック,L型ブロックなどなど。起き難い構造を考えます。

スパニッシュギターの通しネックつまりネックブロックとネックが一体型でサイドをこれに差し込むクラシックギターのような作り方もあります。 コールクラークもこのタイプですね。

でもネックが起きないという事はトップが膨れそうになります。それを防ぐにはトップをもっと強固に作る必要があります。


そうすると,鳴りが硬いギターにる可能性があります。

日本製のギターとか中国製のギターにはこのタイプがたくさんあると思います。



これがマーチンをはじめ音を求めるメーカーには許せないところなんです。

楽器が存在する目的は何か?  それはいい音が出ることです。 だから彼らは丈夫さといい音のどちらを取るかといわれれば間違いなく丈夫さを捨てて,いい音を選択するわけです。

でも日本のメーカーの中には20年メンテナンスフリーというのを目指すところもあります。


この点ではダナ・ボジョアのインタビューがこれを物語っていますので,リンクからネックの部分を参考にご覧くださいね。




1 次の世代まで長く使えて, 2 いい音のギターを作る  という考え方からネックリセットが設計上前提になるメーカーがあるのです。



しかも,ネックが起きにくく作ったギターがもしもネック起きした場合にどうなるかですね。


マーチンよりもはるかに修理が難しいのです。場合によっては一部改造とか,修正を必要とする場合もあります。

ヤマハのネックリセットもかなり難しいのです。 コールクラークも簡単に直せません。そういうギターはネックアイロンも簡単には効きません。

なんと言っても中に非常に厚いブロックが入っているわけですので。 スパニッシュギターのリペアの中には一度ネックのジョイントを切るというものもあります。

こうなるとリペアというよりも改造の世界ですね。


つまり鉄弦のテンションを考えると,クラシックの方法で起きにくいギターというのはちょっと無理があるように思います。

もうひとつの問題はネック材もかなり乾燥した材を使いますが,やはりいくらかは縮むということです。

これがアングルに影響を与えることがあり得ます。


今回のL-00 typeB は当然ながらギブソンに習っていますので,ボルトではなく,ダブテイルジョイントです。 それでネックリセットを前提として良い音を追求しております。


それで,もしも仮に2,3年後にネックが起きたとしても是非その頃にリセットしてはどうでしょうかという考え方です。 ネックの木材も安定したところで,一度ビシッと調整しなおすのはいいと思います。

それこそ一生モノのギターにふさわしい考え方だと思います。


とは言っても,買ってすぐに起きたりしたらやはり悲しいですよね。

(o⌒.⌒o) ウムウム


それで,1年保障を付けたいと思います。


弦を張りっぱなしでエアコンのないところに弾かずに放置したとかというのではなく,普通に管理してよく弾いても 1ミリ以上プラスにネックが起きた場合は1年以内ならリセットを保障いたします。

(ノ°ο°)ノ オオオオ



ネック起き1年保障が付いて,アディロンとマダガスカルの手工品ギターがなんと38万円(税込み39.9万円)です。



ぜひ私のギターオタク人生のひとつの結晶でもあるこのギターの予約を受け付けいたします。

O(≧∇≦)O イエイ!!



たくさんいろんなギターを持つのも楽しいのですが,本当にいい音で弾きやすいギターをひとつだけ持っているのはこれまた価値がありますよ。



最近はこれしか弾いておりません。

トミーがジャズを弾いているアルバムがありますが,その中でこのL-00タイプのビンテージが使われています。

メロディーを弾いてもリバーブが長くてとても気持ちがいいですね。

脇役に回れない非常にいいギターです。

(ノ^_^) ハイ!

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