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ニコピンとニコアースのQ&Aコーナー


ニコピンとニコアースに関する質問を改めてまとめてみました。 参考にしてみてください。




1 マグネチックはサンライズを使いたいのですが,何を買ったらいいですか。


2つの方法があります。

ニコピンとサンライズS-2用延長キットを購入してニコピンで使う方法。


もうひとつは,ニコアースのジョイントパーツを購入して使う方法です。


ニコピンの場合はマグを外すとマグのケーブルも外しておけるメリットがあります。

ジョイントパーツの場合は将来マグをレアアースブレンドに交換することも可能です。

どちらにもメリットがありますので,ユーザーさんの求める物で選んでくださればOKです。


どちらの場合もサンライズは3.5ミリのプラグをひとつ自分でハンダ付けするようになっています。 これはサンライズの仕様なので,避けられませんね。

サンライズの重さを考えると私はレアアースで良いと思いますが,サンライズの低音の厚みは他にはない魅力でもありますね。




2 コンタクトはどこに取り付けしたらいいですか。


ブレイシングの交点に取り付けて芯のある音に仕上げます。 コンタクトだけでも使えるくらいいい音に仕上げてマグと混ぜるのがいいでしょうね。

ブレイシングの交点に付けるのが基本ですね。

ほとんどのギターが以下の図のようになります。



この図の高音側Aと低音側でほぼどのギターも決まります。


ギターの調整がおかしい場合にはハウリングしてしまうことなどもありますが,ギターの状態がただしければこの位置でほぼOKです。


ノンスキャロップはノンスキャロップの音になりますし,そのギターの個性が出ます。


この位置だとL-00タイプなどスモールボディの場合は高い周波数の音になる事があります。

その場合はMIXPROのRING側の内部調整で周波数を下げて使います。


そうするとよりハウリングに強い感じになります。


コンタクトで低音を求めすぎるとハウリングしやすくなります。





3 マグネチック(RING)の音は出ますが,ピエゾ(TIP)の音が出ません。


多くの場合次の原因が考えられます。


エンドピンボックスの外側のネジとカバーがしっかり入っていないのが原因です。


この状態が正解です。中心の本当のジャック部分が外までツライチというかわずかに出ています。




これがだめな例です。中心のジャック部分が,中に入り込んでいます。これでは,先端のTIPはくっ付いても,RINGの接触は不可能です。




その場合はエンドピンボックス側のネジとワッシャーを調整して,外に出る部分の長さを調整します。

基本ですよね。でも楽器店の店員でも知らない人もいますからね。



ギターに付けた後でのテスト方法です。


1 外のカバーをはずしてみてください。そこには6角のネジとゴムカバーがあると思います。6角をネジをはずすと,ボックスが中に落ちますので,それははずさないでください。


2 その状態でプラグを挿します。これで正常にTIPとRINGから音が出れば,完全にカバーの付け方が問題といえます。


3 この時点でも解決しない場合は,稀にYケーブルの不良が考えられます。

まずないと思いますが,人間が作るものですから,ないとは言えません。



その場合は別のYケーブルでテストするしかありません。

もしくは別の2CHプリアンプで直接ステレオケーブルで入力できるDTARなどでテストするかです。





4 AD-5のマグネチック側からピエゾの音が少し聞こえます。


少しであればそれは正常です。  (ノ^_^) ハイ!


クロストークという言葉をご存知でしょうか。


オーディオの世界でよく使われます。普通のオーディオ用のプリメインアンプで,入力をCDにして再生します。


再生の入力セレクターをTAPEにして,ボリュームを上げてみます。


なんと,CDの音がわずかに聞こえてくるのです。


このクロストークが低い方がオーディオでは性能が高いのですが,ギター用の機械であるAD-5ではクロストークは結構あります。そういう商品だと思います。


それで,二つのピックアップを繋いでマグのボリュームだけを上げてもピエゾの音がわずかに聞こえるのです。


ピエゾの音量がわずかではなく,マグよりも大きいくらいで混ざっている場合はTIPとRINGが分離していない可能性がありますので,上記3を参照ください。





5 デュアルはハウリングしないというのは本当ですか。


(ノ^_^) ハイ!。本当です。


もちろん取り付け位置がハウリングしやすい場所なら難しいのですが,きちんとブレイスとトーンバーの交点などに付けると大丈夫です。



インブリッジピエゾはブリッジつまりギターの中央の一番エネルギーが集まるところに付けます。


それで,振動を拾うようなハイランダーのインブリッジなどはハウリングする事もあります。



インブリッジピエゾの構造がハウリングしにくくても,ブリッジそのものが共振する場所に付いています。

これは避けられません。



それに対して,ニコピン&ニコアースのコンタクトの考えはもう少し共振周波数の高い部分に取り付けます。


ブレイスの交点ですね。



それで,ギターのトップの音を忠実に拾いますが,ハウリングのトラブルからも開放されますよ。





6 プリアンプは何を使ったらいいでしょうか。

低価格高性能では LRバッグスのミックスプロ がお勧めです。

電池なのですぐに使えるというのも,ギターケースに入るというのもいいです。


RING(ピエゾ)側の内部調整ができるので音を作り込めるというメリットもあります。

パッシブのピックアップからステレオケーブルの1Mなどで短くつなげばそのあとのケーブルが長くてもノイズなども有利です。



もちろんもっと高級機種になればプリアンプも当然音は良くなります。



2CHのプリアンプはこの雑誌にも特集がありました。




DTARは音色もナチュラルで独立EQがそれぞれあります。

2CHそれぞれのバランスアウトも付いていますが,そこからアウトすると増幅された音になりません。

MIX信号のみ増幅されて出ていきます。


それで,完全に2CH独立したものを求める場合は,ステレオケーブルからYケーブルを使って音を分離して,2台のプリアンプを使うという方法があります。


パラアコースティックDIなどを2台使う方が完全独立したプリアンプとして機能します。



クルーズも置き型としての使い勝ってなどもいいですね。

クルーズは出力が大きいという非常に大きなメリットがあります。


音質だけを比較すれば定価が高いDTARが最もアコギらしいレンジの広いいい音がすると感じる人が多いかもしれません。



しかし,音はリバーブまでも含めたトータルバランスなので,MIXPROも使いこなしで,かなりのレベルまで使用可能であると思います。





7 HPにあるTIPとかRINGの意味がよくわかりません。また,どっちにマグネチックを繋げばいいでしょうか。




ステレオプラグの先端部分がTIP



次の分離している部分がRING



最後のアース部分をSLEEVE





この頭文字でTRSフォンプラグと言います。ステレオプラグとも言います。

2つの信号をアース(スリーブ)を共通にして1本のシールドで流します。


TIPにマグ,RINGにコンタクトが基本ですね。


MIXPROはTIPをマグにした方がRING側の音を内部調整できるのでいいと思います。


ニコピンの場合で,モノラルフォンプラグ2本出しの場合は,マグとピエゾをエンドピンボックスのどっちのジャックを入れてもOKです。


いずれも違いが出るのは,モノラルシールドを挿したときです。TIPの音だけが当然出力されます。


TIPとRINGの意味そのものはアコースティックギターマガジンに載っていました。Vol.15の137ページを見てみて下さい。その図を見れば意味がよくわかると思います。また,この号にはドルフィンのインタビューがあり,タイプ別のピックアップの選択肢が説明されています。






8 フィッシュマンのレアアースなどアクティブのピックアップと組み合わせたいのですが。


レアアースのエンドピンジャックは4Pのものになっています。

TIP,RING,SLEEVEに加えて電池のパワーをオンオフする端子があります。


プラグを抜けば,同時にマグネチックの電池の消耗を避けるために電源をオフにします。


この機能はパッシブを基本としている,ニコピンには必要ありません。


それで,アクティブピックアップとコンタクトを混ぜる場合はフィッシュマンのスイッチジャックを利用します。

ちょっと見えにくいのですが,このジャックは4Pになっています。

黒のスレーブ(アース)の他に3本の端子が出ています。


この写真では一番短いTIPに白色,2番目の長さの端子はなし,最も長い端子に赤色となっています。


この赤色が電源のオンオフ用ですね。


アクティブのマグを使う場合はこの端子が必要ですね。

それで,M1アクティブやシャドウのnanoマグなどアクティブのマグを使う場合はこの端子に交換してピエゾを増設する必要があります。


ニコアースではそうなっていますし,改造依頼も受け付けています。

コンタクトのみの販売も可能ですので,ご自分で改造する事も出来ますよ。





9 ニコピンはエンドブロックが何ミリまで対応出来ますか。


ニコピンの新型エンドピンボックスは21ミリです。

ニコアースはフィッシュマンのスイッチジャックなので,21~22ミリくらいだと思います。



オールドのマーチンなどは25ミリ以上のものがあるようです。

その場合は内側を加工するという方法もあります。


旧タイプの(下の写真のエンドピンボックス)は25ミリです。

それで21ミリではどうしても取り付けが難しい場合は25ミリの旧タイプのエンドピンボックスがあります。


アストリアスが25ミリだと聞きましたが,取り付けできた方がいます。







10  変な質問で恐縮ですが,押尾コータローみたいな音が出ますか。


きっと出ますよ。


(ノ^_^) ハイ!



押尾コピーの皆さんがぶつかる壁が,ボディヒットのサウンドだと思います。


インブリッジタイプやアイビームなどいろいろ考えておられると思います。


ニコピンは普通のコンタクトよりもずっとブレンドしやすいですよ。


いろいろ試すのは経験値を積むとか勉強料としていいかもしれませんね。


でも回り道しても最後はニコアースに戻るかもしれませんよ。


(o^^o)ふふっ♪



また,押尾サウンドはエフェクトも考える必要があります。


Mファクトリーを買ったとしても,その後の機材をすべてプロと同じにすることは出来ないと思います。


押尾サウンドはPAさんが専属で付いています。

イコライジングも専用機材で大掛かりにやります。ベースアンプまで押尾さんは使って低音を増幅します。


同じようには出来ませんので,どうしても中途半場にまねする事になってしまうと思います。


それよりも,別の方法で同じゴールに達する方が良い結果になりますよ。


ぜひ,ニコアースサウンドお試しください。


押尾風のサウンドが出るかどうか 2CH独立仕様



少しエレクトリックな響きが好きな場合はM1アクティブとニコでニコM1というのも実験したらよかったです。

これは特注ですが,用意できます。



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