ヤマハ FG-150 赤ラベル 合板でもビンテージになるのか

最終更新: 2019年3月20日


ジャパニーズビンテージ第二弾! ヤマハFG-150 赤ラベル 1966-72頃 オール合板でもビンテージギターになるのでしょうか。赤ラベルの実力を検証します。



昔からヤマハのFG-180,同時期のFG-150が国産フォークの第一号にして音は素晴らしく,以前からビンテージギターとして高く取引されてきました。


でも,合板ギターが本当にビンテージになるのでしょうか。


FG-150も180もオール合板です。トップも合板です。

合板でも40年の時間が経てばビンテージサウンドを奏でるでのしょうか。

( ̄ヘ ̄;)ウーン



私としてはなぞでした。 以前に70年代のFGを弾いた時はそれほどでもなかったので,合板だから・・・とそれ以上の関心は向けておりませんでした。


でも,今思えばそのギターの個体のコンディションもかなり関係があったと思います。


しかも,FGが1966年に発売されたその60年代から70年代初期のものは弾いたことがありませんでした。 この時期のものがいわゆる赤ラベルのFGで,ヘッドは70年代中期のヤマハのようにヘッドの先に向かって細くなっていないタイプです。

70年代のヘッドに向かって細くなっていくタイプはラベルの色も他の部分も少し違っているのかもしれませんね。


その辺はWEBに沢山情報がありますので,「ヤマハ FG-150」でグーグル検索してみてくださいね。


そんな赤ラベルのFGが調整とピックアップ取り付けで入荷いたしました。



ヘッドのこの形がFGの初期型ですね。





これが赤ラベルといわれるものですね。

1970年としても40年前のギターです。



そのネックコンディションを見てみます。

(ノ°ο°)ノ オオオオ

ネック起きがありません。


恐るべき,日本の技術! 40年経ってもネック起きなし!


でも弦高が低く出来ないというのがよく言われるFGです。

ネック起きがない状態でも,現在のフィンガー向きのセッティングにするとサドルの残りがほとんどありません。


これは確かに弦高を下げるのは少しコツがいるタイプですね。


でも,弦高をぎりぎりまで下げなくてもいい音で弾きやすければいいわけですね。

(ノ^_^) ハイ!



トップ合板の見分け方は簡単ですね。 トップの板が薄く0.3ミリくらいで中間に別の板が入って裏にまた薄い板がありサンドイッチになっていますよね。

この写真でも分かるでしょうか。

古いのでピックガードもはがれ気味です。




サドルの残りがかなり少ない状態なので,下げすぎないこれくらいの弦高が限界でしょう。




このボディのサイズが絶妙ですね。

マーチンのOOOとOOの中間くらいでしょうか。 トミーのギターのメイトンもこのくらいのサイズかもしれません。

そして,普通のOMよりもわずかにボディに厚みがあるくらいですが,ドレッド並みの深胴というわけでもありません。


ナットが44ミリでネックには厚みがあります。 このネックの太さが安定感を生み出しているかもしれません。


DADGADでヘッジスの「ラガマフィン」を弾くとそのギターの持つバランスが良く分かります。

マーチンのスキャロップでは音が回りすぎるというか,箱が鳴りすぎるというか,もやもやしてしまう感じもあります。


その点,ラリヴィーは変則チューニングの時に左右対称のブレイシングの強みか音の濁りの全くない,クリアーな倍音が響きます。 このギターでもそれと同じような倍音が濁らないクリアーな響きがあります。

弦長もやや短めでテンションがきつくならないので,ギリギリまで弦高を下げなくても大丈夫です。


あるリペアマンが昔々言っていた,変則チューンで使えるギターはラリヴィーとヤマハFGだと言っていたのを思い出しました。



では,肝心の音はどうでしょうか。

確かに合板と単板の差は,低音に現れますね。

低音のスッキリ感はどうしても単板有利です。

この傾向はビンテージになってもやはり残りますね。

(T_T) ウルウル


でも,その点ではFG-180で低音が出るタイプよりも,FG-150で低音控えめのタイプの方がよりバランスがいい音になるかもしれませんね。

しかしすごいのは,高音の切れ味とビンテージギターにしか出せない表現力ですね。

(」゜ロ゜)」 ナント!!


軽く弾いても音楽になります。

これはどんなに高いギターでも,新品である限りちょっと出せない種類の音ですね。



では実際に音を聞いてみましょう。


ビンテージ ヤマハ FG-150 赤ラベル サウンド

w(°o°)w おおっ!!

いかがでしょうか。音楽を感じるでしょうか。


自然なリバーブ感!高音の切れ味。

ビンテージの音ですね。


サドルの底面のフィットにより弦の輪郭がはっきりと出るようになりました。

でもこの音の重要な要素は,FG-150の設計がいいような気がします。

その後オール単板で復活した THE FG もこの音の種類とは少し違うような気がします。


マーチンを研究して作られたといわれていますが,日本のフォークギターとして何か情熱というかいい物を作りたいという気持ちが伝わってくるギターですね。

(≧∇≦)b なるほどっ!


もしも,中古のFG-150を3万円で入手できたとしても,ネックのリセットからすべてを行った場合の値段を少し考えますと・・・

ネックリセット,ナット,サドルで9万。 フレット打ち替え,指板修正でさらに5万


それくらいの出費をしても合うか・・・と言われると価値観の問題になってきます。

( ̄ヘ ̄;)ウーン


それで,最低限の修正で使えるようないいコンディションの個体を探す事が出来ればこれはかなりいいギターと言えるかも知れません。

ネックがいい状態なら,少しリペアしてもいいような気がします。

長い時間弾いていても大丈夫な合板ギターです。

この合板の丈夫さなら海外に持ち出すとか,ストリート用とかアウトドア用とか2本目としてもいいかもしれませんね。


ヤマハギターには個性のあるギターが存在しますね。


コンディションのいいFG-150赤ラベルがあったら教えてくださいね。


もしも,長期間の耐久性とか割れのことまで考えて合板だったのだろうかというのは考えすぎで,当時単板が高かったのかなと思ったりします。

でも,日本初の国産フォークギターは40年が経っても弾き手を魅了するギターだったのです。


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