長野にあるSUMI工房とヘッドウェイを訪問してきました。
メーカー製と手工品の違いについても考えてみました。
第一弾はSUMI工房です。この音はちょっと素通りできないと思いますよ。 SUMIギターだけにスミに置けないのです。
2009年の11月に長野に行ってきました。
紅葉が非常にきれいでこれを毎日見ていたら感動も大きいですね。 山と暮らすのも悪くないですね。
ギターオタクが長野と言えば,何を思い出すでしょうか。
モーリス,ヘッドウェイ,SUMI工房,他にも沢山のルシアーが長野にいますよね。
松本には啓陽があり,楽器店のオグチがありますね。
私はこの度,SUMI工房とヘッドウェイを訪問いたしました。
SUMIさんのところはいつも手厚く歓迎してくださいます。
奥さんやお弟子さんたちとの関係から鷲見さんの人柄が本当に良く分かります。
(ノ^_^) ハイ!
またしてもいろいろと弾かせていただきましたよ。
SUMIさんの作ったガットギターです。
サイドバックはハカランダです。
驚くほど弾きやすく,深みのある音色でした。
特に正統派のクラシックよりも鉄弦も弾いてガットも時々弾くというタイプの人には最適な感じがしました。
もしも購入希望の方がおられれば私に連絡くださいね。なんとかいたしますので。
マホのSJも弾かせてもらいました。 音の傾向を確かめて記憶にとどめておきます。
さらに次のギターはメイプルです。
SUMIさんのメイプルもまたいいんですね。
中低域の厚みとかリバーブ感が弦鳴りと交じり合ってなんとも幸福な音が出てくるんですね。
(≧ω≦)bグッ
このギターの弾きやすさがすごいのです。
弦高はものすごく低い弦高ではありません。
でも弾きやすく時を忘れてしまいます。
この弾きやすさはどこから来るのでしょうか。
弦のテンションと音量のバランスが見事な感じがしますね。
この秘訣は何かと鷲見さんに尋ねたのですが・・・・。
「なんなんだろーねぇ」
「(≧ロ≦) アイヤー
本人もこれという要素があるわけではないようでした。
まさに感性で作られるギターという感じがします。
とにかく,私のオタクセンサーにはピタリと来るギターですね。
いいギターです。間違いありません。
(ノ^_^) ハイ!
これはブリッジピンの穴の間隔の広さの違いです。
右手の指が入りやすいのはやや広めですね。
ストロークで音がまとまりやすいのは狭い方ですね。
1弦のセンターから6弦のセンターまでの間が一般的には56ミリ前後でしょうか。
55ミリ以下なら狭いですね。56.5ならオールラウンドでしょうね。コリングスはこれかな。
私は57ミリでもいいと思いますよ。
親指をギャロッピングで使う時にこのわずかな幅の広さが間違いを防いでくれます。
つまり,弾き間違いが少ない弾きやすいギターになります。
これがギブソンのLG-2などのようにナットが42ミリ以下で,ブリッジの弦間が54ミリ以下になると,フィンガーでは隣の弦に触りやすくなります。
この辺がオーダーギターのいいところですね。
フィンガー中心なら57ミリでオーダーしたいですね。
弦を間違わずにピタリと右手が収まるのは気持ちがいいですよ。
バナナムーンの松本師匠から教えてもらった,RICOHのカメラはマクロがコンパクトデジカメで最高と言われています。
何気ないものでも,マクロで撮るとアートに変身するのでした。
簡単にポスターとか表紙を作れてしまいそうですよね。
写真の画質も色合いも,変な強調がなくナチュラルで私は気に入っています。
特に木とか金属を撮ったときの質感などは画素数とかそういう数字の問題ではなく,まさに人間が見てどう感じるかの感性の世界ですね。
このRICOHのカメラはすごいと思います。機能的にも私は使いやすいのですが,便利なカメラが他に出たとしても次もRICOHを買うと思います。
ドレッドメイプルをまだ弾いている私でした。
メイプルの中域の甘さにすでにハマっていますね。
ププッ ( ̄m ̄*)
後に見えている私のコリングスに付いている,ニコアースブレンドを鷲見さんに聞いていただきました。
「これはいい音だ」という感想を頂きました。
O(≧∇≦)O イエイ!!
どこで弾いても,ニコアースブレンドはイイ音ですね。
少しまとめてみましょう。
手工品をオーダーできるメリットです。
1 細かい寸法を自分の好みに微調整できる。
サイドバックの素材もボディ形状も選べるのはもちろんですが,ナット幅,ネックの形状,弦長,ブリッジの弦間などなどを好みに出来ます。
最初から出来ているメーカー品では私のように手が小さい人はきついですよね。
2 もしも何かおかしくなってもある程度対応してもらえる安心感。
環境が変われば木が動くのは当然ですよね。
その人の環境で1年を過ごしてネックが動いたりしたら,保障付きでメンテナンスしてもらえる安心感がありますね。
3 一人の人が最後まできちんと相手の好みを聞いたうえで,気を配って作られる。
メーカーはやはりそれぞれの部門で作るわけなので,全工程を管理できないことが多いでしょうね。
一人の人が全工程を管理する手工品が作りこみの丁寧さはやはり上ですよね。
そういう要素が積み重なって,飽きない長く付き合えるギターになるのかもしれませんね。
SUMIギターは鷲見さんの感性が生み出す本当に弾きやすく,いい音がするギターですよ。
(≧ω≦)bグッ
何というかビンテージとは少し音色が違うのですが,満足度では,かなり近いものがあると思います。
弾きやすさとかメンテナンスを考えると,プロの道具としてはビンテージ以上の価値があるとも思います。
レコーディングでただ音だけを聞くとビンテージで録ったものがいいかも知れません。
でも,弾きやすさというのは,時には音よりも重要なこともありますよね。
その方がいい音楽が出来ることがあります。
でも音色が全くだめだと弾きやすくても魅力はありません。 そのバランスが難しいところですが,高次元でバランスしているとも言えます。
長野のりんごも美味しかったです。定番の長野名物おやきもいただきました。
ありがとうございます。! (*^ - ^*)ゞ ポリポリ
SUMIギターはトップの赤エゾ松が特徴です。
でもどのボディサイズで,どの素材と合わせて,スケールは,ネックは,ナット溝は・・・・と細かい仕様を考えると無限ではありませんが,かなりの組み合わせが存在します。
さらにユーザー側にも演奏スタイルがあるわけで,その使用目的にギターが合っているかという問題もあります。
これを一回目のオーダーで自分に合った物にするには少しアドバイザーがというか通訳というかが必要な気もしています。
ぜひ,SUMIギターに関心がある方はメールをくださいませ。
完成まで通常は3,4ヶ月かかります。
それもでも楽しい時間ですよね。
O(≧∇≦)O イエイ!!
ギターはかなり多くの要素を同時に満足させないといけないわけですね。
1音色はもちろん,2弾きやすさ,3耐久性,4ルックス,5メンテナンス,6値段と大まかに6要素あると思います。
マーチンなんかは例えば,音色と弾きやすさを仮に5点満点としても,ルックスは今や普通なので3か4点,ほとんどがネック起きするので耐久性は2点,ダブテイルでネックリセットは数ヶ月待って,さらに6万以上お金もかかるので,メンテナンスも2点ですよね。
値段は宣伝費がかなりかかっていますので,店頭の新品価格はそれほど安くありませんので,3点かな。
こんな感じでビンテージとか自分のギターも分析してみると面白いですよね。
手工品ギターの中には確かにある面は優れているのですが,この部分はどうかな?と思えるものもあります。
どの要素も高得点でトータルバランスが優れたギターを作るというのは簡単ではありませんね。
メーカー製とは一味違う手工品の世界に踏み入れたい人にはぜひオススメします。
これはスミに置けないギターですよ。
(ToT)>゛スミマセンデス。
しかしながら,メーカーだからできる事も当然あります。
ヘッドウェイ訪問ではそれを感じました。
つづく。
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