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わたなべゆう 3DAYS イン 秋田その3


2006フィンガーピッキングコンテストチャンピオン わたなべゆう 3DAYS イン 秋田 26歳の若手ギタリストの初秋田ライブです。 3日間たっぷり演奏してもらいました。





こんなチラシも配られていました。

島村楽器が扱い始めたスペインのクラシックギター「レイモンド」の試奏会と,モーリスのSシリーズをずらっと並べた試奏会も終了後にあります。




2007年2月12日は祭日ですので,午後2時からの発表会です。


12時にスタジオ入りして,リハをします。 この日も私がPAを担当しますので,音は心配要りません。


いつも私の演奏のときにPAがいないのでこれが一番心配です。

o(ToT)o ダー



最近は品切れ状態のモーリスのSシリーズをずらっと並べて試奏出来るチャンスです。



さて,リハが一通り終わったゆうさんに,「ちょっとこのケーブルつかってみない?」とベルデン8412を貸してあげます。

ギターからプリアンプへのケーブルを変えてみます。すると・・・・。


ヽd´ι`bノ Oh・・・「めっちゃいいやん」


それならば,私のケーブルを全部あわせて即席オールベルデンにしましょう。



その音は・・・


ワオ w(°o°;)w  

「ちがいますね。アコギらしいいい音になりますね。」



そうなると,私のフォルヒも弾かせたくなります。



「うわっ 弾きやすっ」

とってもメロディーがきれいに出ます。 やはり,繊細なフィンガーピッカーにはOMですね。


OMの音色の方がというか,もっと言えばプレーン弦がきれいに出るギターの方が低音がすごくはっきり出るよりも,聞いている方としては楽曲が理解できると思います。


メロディーが立つギターで同じ楽曲を聴くとまた違う印象になります。


今回のグレーベンでは少しコード感を感じるような演奏になっていましたが,OMならば同じ曲を弾いてももっとメロディーを感じる曲になると思いますね。

ぜひ,ゆうさんにはOMを持たせたいですね。



会場側からも音色をチェックします。


「この音いいですね。」


それほどでも・・・ ( ̄ー+ ̄)キラーン


これは普通のフォルヒOM32SMの状態から,ナット,サドル,ノッチ,と調整してあります。

このナット幅43.5ミリという設定も私には非常にありがたいです。


機材もいろいろ変わりましたが,今の音には結構満足です。



2時には会場のスタジオの周りに人が集まりだしました。

30人以上来られました。岩手県から来られた方もおられます。


いよいよ生徒さんの発表からです。



ギブソンのサザンジャンボにパラピンで,プリアンプは・・・。



DTARの2CHプリに,マジックストンプです。ケーブルはベルデン。 先生の教えに生徒の皆さんは忠実ですね。

(⌒Θ⌒)ぷぷぷっ♪


音もギブソンらしい音がしっかり伝わります。



選抜の生徒さんが5名演奏されました。

ギルドのビンテージでのjazz,ポピュラー曲をクラシックの今井ギターで,そして,マーチンD-18Vで弾き語り&ソロ,さらにはコリングスのハカランダモデルで倫典コピー,しかも,ニコピンにマジックストンプでサウンドは倫典さん以上か?というマニアックな発表会です。


私もイオンとは違う選曲で行きました。 いい音が出ると演奏ものりますね。PAは本当に重要です。



いよいよわたなべゆうタイムです。



「ギター弾く皆さんに,ちょっといいこと教えましょう。いつもウエットティッシュもっておいて本番前にちょこっと手を拭くんです。」

彼はさらにフィンガーイーズを3本の指先にシュー*3っと塗って時々すべりを良くします。



演奏では照明も浴びるので,お水のペットボトルは必需品ですね。


わたなべゆうがナイスガイであるエピソードがあります。

フィンガーピッキングコンテストの決勝で,同点決勝で再審査になった,ライバルGIN君のことを語った時です。

「GIN君の方が,演奏はうまいし,顔はいいし,いい曲書くし,なんで僕が勝ったかわからへんです。GIN君の演奏いいですよ。なんでGIN君の宣伝してんやろ。(笑)」

ライブは演奏だけではなくて,トータルで感動があるもので,人間性までが伝わって行って,最後にライブが終わったときにどういう印象が残るかが大切ですよね。


彼のライブは終わると一体感がありますよ。




しっかり聞かせる演奏でした。


アレンジもので「青春の輝き」は本当にいいですね。 アンコールまで約1時間以上たっぷり弾いてくださいました。

゛v(^_^ v)=アリガトウ=(v ^_^)v゛



終わると今度は試奏会です。


皆さんモーリスやクラシックギターを弾いている中,私の関心はわたなべゆうのグレーベンです。


どうしても例のなぞを解いておきたかったのです。




グレーベンのセミジャンボは確かに鳴ります。

すごいギターですね。 音色もソロギターにふさわしい音がします。

この弦高超ぎりぎりのセッティングもすごいですね。



プロの弦高は大体低いのが最近の流れですね。

6弦12Fで2.1ミリでしょう。(一応ものさしで測りました。)

それに1弦側が低くて,1.5ミリ以下でした。 これが原因だと思います。


冬の時期に乾燥が進んでネックが少し逆反り方向へ行っている感じと見ました。

それで,ぎりぎりに設定した弦高から少し下がってしまったということでしょう。


でも,これだけ低音が出るギターだとバランスとしては,6弦が2.1なら1弦は1.6ミリくらいの0.5ミリの差を付けるくらいがいいかもしれませんね。

6弦から1弦まで,大体この0.5ミリのバランスはいいと思います。 OMなどでもっと低音を強調したい時に0.7~0.9の差を付けたりすると思います。

ドレッドやジャンボなど低音が出るギターで弦高ぎりぎりまで下げようと思う場合,逆に低音の弦高を下げて低音を犠牲にして音を作らないとプレーン弦が負けますよね。

そこへ持って来て,このテディーズギターのピックアップはギターの音をかなり忠実に再現するんですね。

箱鳴りをそのままラインアウトします。

そうすると,ギターのコンディションが今の場合のように,冬場の乾燥で,逆そり気味になっている場合,そのままの音がラインからも出てしまいます。


プレーン弦が負け気味で低音が強いなーという印象になってしまいます。

o(ToT)o ダー


これは,モノラルアウトで調整が出来ないピックアップの場合は仕方がありませんね。


モノアウトはライブの際に簡単でいいという反面,細かい調整は出来ないというのがデメリットでもありますね。

そこへ来るとデュアルNAはマグの弦鳴りとコンタクトの箱なりをそれぞれコントロールしますのでギターのコンディションをある程度カバーできます。

弦高がかなり低くてプレーン弦にテンションが足りなくても,マグとコンタクトで,OKというところまで音を作り込めます。

(ノ°ο°)ノ オオオオ


やはり,環境に左右されずにいい音を出したい場合に,2CH出力は私はいいと思います。


ハウリングしやすければ,コンタクトの音量を下げたりという技も簡単です。


テディーズギターのようにギターの音をすべてそのまま1本でラインアウトしたいというのは理想ですが,ギターのコンディションもそのまま出てしまうことを考えると,ライブ的にはどうでしょう。

ニコピンはもちろん,パラピンのようにコンタクト2個の音量をそれぞれ外部で調整するという考え方にもメリットがあるように思います。

それで,箱よりも弦を強めに鳴らすなどの小技が使えます。

箱鳴りがすでに強くあるものに,リバーブをかけるともっとメロディーが聞こえなくなる可能性もありますよね。

そういう冬場の乾燥による逆反りで,ギターのコンディションが完璧ではなかったのが残念でした。


が,わたなべゆうさんには何とかOMを持ってもらって彼の楽曲のメロディーをもっと聞かせたいですね。


彼の曲にはいいメロディーがあるんですよ。


発表会が終わってから,一人のギターキャリアがある方が近づいて来てポツリと一言。

「音だば,せんせい勝ってだね。」(秋田弁です)

ドモヽ(∇⌒ヽ)三(ノ⌒∇)ノドモ


この度はアレシスのミディバーブという1Uのリバーブです。 エレキではどうかわかりませんが,アコギにはこのリバーブはかなり使えますね。


すでに5時を回って,ゆうさんがまだ昼ごはんも食べていないことが判明!すぐに行きましょう。私がご馳走しますよ。

(¬ー¬) フフフ



向かった先は,コンビニでライブが出来るという世にも珍しい,いつもお世話になっている「カリフォルニア」です。

秋田のテレビラジオでアナウンサーとして活躍しておられる佐藤さんのお店です。

アットホームでとてもいい感じです。


お店のマスターに「京都から来たギタリストですよ。」と紹介すると,「はたはたを食べなさい。」とすぐにサービスしてくれるのです。

(^人^)感謝♪


はじめて食べる鱩(はたはた)のようです。はたはたは魚へんに雷と書く場合と,魚へんに神と書く場合があります。雷の鳴る天気の悪い日に漁に出るといいます。 秋田観光協会からのワンポイント豆知識でした。


ちらりとプライムタイムです。極みというビールも美味しいですよね。

ここで食べていると,教室の生徒さんが集まりだします。


美味しい牛丼を頂いて,いよいよ予定外の第5ステージです。 ストリートで鍛えた耐久力はすごいですね。


妊婦さんがいましたので,妊婦さんへ優しい曲のオンパレードです。



コンビニの店内です。 演奏が聴けて食べたいものはそこで会計して,原価で食べるのです。


今度は生徒さんがコリングスを持ってきました。

これはいわゆる3桁コリングスです。 すでに15年くらい経ったコリングスの音はすばらしいですね。 ハカランダの少し新しいコリングスとも対決しましたが,やはり弾き込まれたギターの音は感動を与えますね。


ここでライブではやらなかった,たくさんのアレンジモノを聞くことが出来ました。



間違いなく彼のアレンジはいいです。



原曲をわたなべゆうの味付けにしていますね。

弦を叩くようなピシッという音も非常にきれいに出します。 何度も見せてもらうのですが,これは簡単にまねできませんね。

やはり,彼にはOMがいいですね。


新しいアコギマガジンを彼も買って帰りましたが,そのアコギマガジン31号にマーチン特集があります。

この記事の中にもありますが,1933年のOM45ですでにギターはひとつの完成を見ているような気もしますよね。

フィンガーはOMではないでしょうか。




3DAYSの演奏を聞かせてもらって,間近にプロの演奏に接して私も生徒さんもたくさん得るものがありました。


ゆうさん お疲れ様でした。

(ノ^_^) ハイ!



ギタリストの3要素。

確かな演奏テクニック,聴衆との距離が近いハート,印象に残るソングライティング。

トミーはこの3点において突出していると思います。

わたなべゆうも 正確無比な演奏テクニック,ライブが終わる頃には一体感がある距離を感じさせないハート,そしてすばらしいアレンジ力を持っています。

近い将来,さらに印象的なソングライティングが加わって,頭角を現す時が来るような気がします。


2007年9月にはウィンフィールドの全米フィンガーピッキングコンテストにも出場予定です。

アメリカの聴衆はどういう反応をするでしょうか。


楽しみですね。

o(^o^o)(o^o^)o ワクワク



演奏家になる新しい方法を彼の生き方は提案しているような気もします。


ギター教室などで生計を立てずに,ストリートミュージシャンとしてオリジナルのCDを販売して演奏のみを続けるというスタイルはとても新鮮ですね。


人口がある程度ある場所や,観光地などが近くにあればこのスタイルも成り立つのではないでしょうか。

演奏家になりたい人に役立つアコギストのモデルですね。



ぜひ,あなたの街でもわたなべゆうライブを企画してみてはいかがでしょうか。勝手に宣伝させていただきます。 (ウィンフィールドで入賞すれば簡単に呼べなくなるかも。コンビニで弾かせられなくなるかも。)


皆さんもライブが終わった後,きっともっとギターが好きになっていると思いますよ。



本当に3日間お疲れ様でした。


留守番の奥様と赤ちゃんも  ブンブン ヾヾ(^-^) ありがとがとぉ♪


今回の総合プロデューサー

∧ 0o0                

ミ・ 。・ミ   さん

本当にお疲れ様でした。  ゛v(^_^ v)=アリガトウ=(v ^_^)v゛

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