※※2010/7/23※※
現在はパラピンをお勧めしておりません。やはりマグとコンタクトが良いと思います。
ニコアースに至るまでの途中でいろんな実験をしたということですね。
パラピンを究める! 山崎まさよしシステムに挑戦! コンタクトピックアップのみで,取り付け位置とMIXPROの内部調整でどこまでいけるでしょうか。
その昔,「3人の侍」という企画がありました。
山崎まさよし,奥田民生,チャーがゼップサッポロでアコギのみで競演するというものです。
その内容は密度が非常に濃いものでした。
スカパーで放送されたと思いますが,何度見ても,音だけ聞いてもすごいなというものがあります。
(≧∇≦)ъ ナイス!
その時に山崎まさよしのピックアップサウンドはやはり,ギブソンらしい音が出ているのです。
サウンドエンジニア小倉良男氏のシステムですね。
それは黒澤楽器のエアートーン(AIR TONE)システムに受け継がれたといわれていますが,実際にエアートーンを搭載したスタッフォードを弾きましたが,出てくる音は山崎まさよしとは違うものでした。
これはピエゾ臭いなというものでした。
システムがどうかということよりも,コンタクト中心になると,取り付けの位置に重要度がありますので,小倉さんが1本ずつ取り付けしないのであれば,エアートーンと言っても山崎まさよしの音が出るわけではないと思います。
コンタクトのみというのはやってみるとわかりますが,ピックアップの感度と,取り付け位置の絶妙さこそが命です。
この2点はどちらも重要ですね。
取り付け位置の方がさらに重要かもしれません。
ピックアップの感度がどんなにいいとしても,取り付け位置がおかしければ全く真価は発揮できません。
だから,そのギターそのギターで,本当にいい音がわかる人が取り付けないと,どんなにいいピックアップでもその真価は発揮されないことになります。
(≧∇≦)b なるほどっ!
そう考えますと,デュアルNAのようにマグとピエゾのブレンドの場合は,マグの取り付がシビアではありませんので,マグと併用することで,取り付けの難しさは緩和されているわけですね。
簡単に言えば,マグと併用なら誰でもある程度の音を出せるということになります。
これがデュアルNAの基本でした。
ところが,パラピンのようにコンタクトのみになると,本当に取り付け位置がシビアになります。
しかし,その2点のブレンドにこだわると,これまたいい感じの音が作れてしまうんですね。
O(≧∇≦)O イエイ!!
パラピンのメリットです。
1 マグネチックをサウンドホールに付けないので,トップ振動を妨げない。
マグをトップにかませると,結構音量が下がってしまいますし,トップの鳴りのバランスも変わってしまいます。
(ちなみに私はNEO-Dのネジは6弦側を強くしめて,1弦側をぎりぎりにゆるくしめる事でトップ振動を何とか妨げないようにしています。)
トップ振動を妨げないというのは結果的に出てくる音もいい音になるわけです。
2 ギターの概観が変わらない。
見た目も重要ですよね。
普通にインブリッジのようにエンドピンのみの違いですね。
さて,この度のギターは山崎まさよしシステムに挑戦ですので,ギブソンでしょう。
録音はいつも通り,スピーカラから出てくる音を録音します。
音の流れは・・・
ベルデン8412ステレオケーブル1Mノイトリック仕様(オリジナル商品です)を,MIXPROに入れて,MIXPROからはベルデン8412モノラルケーブル3Mノイトリック仕様(これもオリジナル商品です。お店には売っていません。)から・・・
直接マジックストンプに入れて,バイパスさせて,赤白のOFCケーブルから・・・・
スピーカラのフロントに入っています。
つなぎ方の関係で,マジックストンプをただパイパスさせているというだけです。
わずかにプリアンプ効果はあると思いますが。
最初にギターの生音を録音しましょう。
ローランドR-1の向きをこっちに向けて生音を録音してみます。
サドルなどは私が調整しています。
やはり,点接触ですね。
山崎風に弾いてみましょう。
これが生音の感じです。
やはり,生はいいですね。アコギを感じますね。
ストロークの音も暴れません。
では,次にR-1をスピーカラに向けて,スピーカラから出てくる音だけを拾ってみましょう。
できる限り同じように弾いてみます。
ボディのどこを叩いても忠実に音を拾います。
バシッと弦を引っ張る音もきれいに拾えています。
いかがでしょうか。かなりまさやんのに近いものがありますか。
これがスピーカーから出ている音であれば,結構いいと思いませんか。
MIXPROには内部調整があります。
こっちがTIP側でこちらは音量しかいじれません。
コンタクトを2箇所に取り付けした場合,輪郭がはっきりしたEQの要らない音になるコンタクトの方をTIPにします。
ブレイスの交点などに付けるとこのような音ができたりします。 (ここはギターの個体差があるので,耳と経験とカンが頼りの部分です。)
RINGになる部分は,HIとLOWの周波数切り替えがあり,下の2つは,右のつまみが周波数で,左のつまみが音量です。
これを絶妙にいじって,TIP側のコンタクトとつながるようにします。
MIXつまみがフラットで左右の音量バランスが取れていて,MIXつまみでバランスを変えられるようにいじります。
これまた,経験とカンが頼りの世界ですね。
長い時間やっているとわかるようになりますよ。
(⌒^⌒)b なるほど
コンタクトの取り付け位置をXブレイスからトーンバーが出ている交点に取り付けたりすると輪郭のあるソリッドな音が拾えたりします。
その位置はテストするしかありません。
これは弦が切れたり,時間がかかる作業になります。
ピックアップが安く上がっても取り付けが安く上がらなくなります。
o(ToT)o ダー
ギターによっては,両方がブレイスの交点だったり,片方だけだったり,その都度違います。
これが難しい部分です。
どこで良しとするかですね。
正解はありませんが,いい音になる瞬間はあります。
まさに経験とカンの部分です。
(ノ^_^) ハイ!
万が一ハウリングがひどかった場合のためにこういうサウンドホールのふたを買ってきました。
が,つけるとこれまた大変なものです。
ディーンマークレー製で実は重さが意外にあります。
取り付けすると,軽いマグをつけるよりもトップ振動を制限してしまいます。
明らかに音が鳴らなくなります。
o(T□T)o
これでは,意味がありません。マグを付けている方がいいやと思ってしまいます。
これはそのうちに処分市に出て行くでしょうね。
ププッ ( ̄m ̄*)
最後にストロークで試します。
オールコンタクトの問題点のひとつはストロークで音圧があがりすぎて,音が割れ気味に暴れることです。
もしも,ストロークが気持ちよければそのシステムは本物です。
ハイランダーなどもかなりフィンガーではいいバランスで鳴ります。
が,ストロークをすると「やはりインブリッジだったのか君は!」と正体を現すことになります。
(⌒Θ⌒)ぷぷぷっ♪
実際にストロークしてみると気持ちが良かったので,思いのままにコード進行が勝手に進み勝手に終わりました。
最後にそのままリードも弾いてみましたが,どれもOKです。
アルペジオ,ストローク,リードプレイ。どれもOKのパラピンです。
※ヘッドホンで聞いて音がショワショワしているのは,MP3に圧縮した際に発生したものです。
私が感じるのは,アコギが持つレンジの広さです。
これが再現されます。
箱の音がどの部分を叩いてもしっかり再現されるリアルさがあります。
叩いた音が出るギターだとついピックガードにわざと右手の他の指をぶつけてカツカツとリズムを入れたくなりますね。
本当に勝手にギターからイメージをもらって弾いている気分です。
いいギターにいいピックアップがいい音楽になりますね。
ギターの魅力は音色にあります。
これをライブでなんとしても再現したいですよね。
(ノ^_^) ハイ!
このピックアップサウンドどうでしょう!
パラピンサウンドは可能性がありますね。
2010/7/30 パラピンは面白いのですが,オールピエゾなので欠点もあります。 取り付けが大変になりますので,お勧めはやはりニコアースですね。
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