2004/12/10
エンドピンの穴あけはこれで大丈夫です。
だれでもできます。この方法はオススメできます。
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2010/7/21
現在はもっと失敗しない方法でやっています。
12ミリのステップドリルを使っていますが,それが売っていないのです。
ドイツ製なのですが,見つかりません。 それを使って,ハンドドリルで仕上げて,面取りビットでやれば非常に能率よくきれいに失敗なしなのですが,刃物代が結構かかります。 12ミリのステップドリルを売っているところが見つかれば紹介できるのですが。
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これまでエンドピン穴あけをヤスリなど使ってやっていましたが,ついに,バナナムーンのHPにすばらしい方法が載っていましたので,実際にやってみました。
ブンブン ヾヾ(^-^) 松本師匠, ありがとぉ♪
リペアファイルのNo441をご覧ください。
バナナムーンのHP
これはぜひともオススメできます。
今回の実験ギターはMartinです。
エンドピンを抜きます。傷防止のためにクッションを当てています。
抜けました。テーパーになっていますね。
今回は100円ショップから,ハンドリーマーを買って来ました。800円でした。
穴の周りを面取りします。 リーマーをいきなり使って,ガリッと塗装が割れたり,つき板がひび割れたりするのを防ぎます。
リーマーで12ミリまで広げます。
いよいよ今回の真打ち,「ハンドドリル」です。 これは12ミリの木工用のビットを,ビット用のハンドルにつけたものです。 これで,テーパーになった部分を落としてしまうのです。 6.35ミリのビットが標準ですので,6.35ミリのビットが使えるものであれば,ドライバー用でも十字のタイプでも何でも良いと思います。100円ショップでも探せます。
これはヤスリよりもはるかに早いです。
どうでしょうか。キレイに空きました。だれでも簡単にこの完成度を出せるこの方法はすごいと思います。
仕上げ面も少しだけ面取りしておきます。
これが,今回の道具です。 左から,ハンドルーター,12ミリドリル,リーマーです。
コンタクトをつける面の掃除をします。 トップの裏には木の粉がついています。そのまま両面テープでコンタクトを貼ると後ではがれたりします。
それで,両面テープを少し指先につけます。
貼りつける面をごしごしと掃除します。
見てください。(ピントが後ろでした) 木の粉がかなり取れます。この作業がポイントですね。
これはデュアルNAでも同じことですが,もしも,菊座金(回転防止のギザギザワッシャー)を使う場合は,ほんの少しの両面テープで止めておきます。
そうすると,箱の中で逆さになってもワッシャーが落ちて探すとかの手間が避けられます。
このひと手間が作業時間を短くするのです。
穴にジャック部分をつけてみます。 この上の状態ではだめです。 もう一度はずして,内側のネジ部分を1ミリくらい下がるように,回して外に出る長さを調整します。
このようにネジの肩部分が0.5ミリほど引っ込んでいるのが正解です。 必ずジャックが内側に引っ込んでいる必要がありますが,1ミリ以上引っ込むと別の問題が出ますので,それもだめです。
ワッシャー,6角ねじ,ゴムリングの順番に入れます。
相手は木ですから,金具のようにしめてはいけません。
かわいそうですよ。 (ノ^_^) ハイ!
時計で言う,5分から10分回せば十分です。
最後にカバーをしめた状態です。
中央のジャック部分がカバーと面合わせになっています。
これは非常に大切なところですよ。
内側のジャックが少し飛び出していても大丈夫です。
シールドのプラグ側のアースがきちんと接触できるのが重要な点です。
これは悪い例です。
見てわかりますか。ジャックが内側に入っています。
これだとケーブルをプラグインしても最後まで完全に接触できません。
ステレオケーブルの場合はRINGが分離しなくなる原因になります。RINGだけ音が出ないときはここを疑いましょう。
実はMartinはエンドブロックが25ミリ近くあるので,ギザギザワッシャーをはずさないと取り付けできません。 でも,そんなに回転するほどネジを強く回しませんから,なくても大丈夫です。
依頼人の生徒も出てきた音に満足げです。
LRバッグスのGIGPROとピコバーブですが,どちらも優秀な製品だと思います。コンパクトでこの性能は良いと思います。
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