コロナの影響 昨年輸送事故が3件

コロナの影響で多くの方がステイホームするようになってから,変わった事の一つは宅配業界です。自分でもそうですが,以前よりも多くの人がネット通販を利用しています。

もしも日本中の人がそうだとすると,宅配業者の仕事量は以前よりも大幅に増加したと思われます,それで新人が宅配や仕分けの作業をする事も多いのではないかと想像します。実際に新人ドライバーが届けに来る事もありました。

原因は推測の域を出ませんが,2020年だけで3件の輸送事故があったのです。一件はお客様が発送された際に専用ダンボールを使わなかった事例でしたが,残りの2件はギター用ダンボールを使っての事故でした。

当方が発送する際は,8ミリ厚のギター用段ボールにハードケースでギターを入れて,ケースのお尻側にエアークッションを5センチほどいれています。それなのにギターの底部が割れるほどの輸送事故が発生したのです。




ウッドのエンドピンのリングが割れてエンドピンが入り込んでいます。ハードケースの内張がサイドに入り込んでいます。もちろんハードケースの底部も上下ともに損傷しています。一体どうすればここまでの衝撃を与えられるのか?トラックの荷台から落としたのか?



それよりも,心が痛いのはこのギターはオーダーギターで,コロナによる遅れもずっと待って頂きようやく完成し,無事日本に到着し,オプションの日本職人のフレット仕上げのあと,送り返してもらう国内輸送で発生した事故でした。


ヤマト運輸との交渉には時間がかかる事がわかっているので,お客様の最善の利益を考えるとギターを作り直した方が結果として早いという結論に達しお客様にも同意して頂きました。ここからさらに4-5ヶ月お待たせしてしまう事は,販売者として本当にお客様に申し訳ない気持ちになります。


このギターは杢目が美しく,音も見た目も素晴らしい仕上がりのギターでした。それが割れて帰って来た時の衝撃は言葉に出来ません。


輸送業者は修理という観点で事務的に話を進めますので,その後の話し合いは非常に時間も精神力も使います。実はギターはトップとバックの割れなら最悪交換という方法もありますが,サイド交換は作り直しとほぼ同じ労力が必要になります。しかも,修理出来てもその価値は無事故の時とは違うものになってしまいます。


現実にダンボールとハードケースさらにエアークッションで保護しても,輸送事故が年間3件となると対策が必要だと判断しました。段ボールメーカーにも相談し,様々な可能性を考えて尚且つシンプルに解決できる方法を考えました。

ギターの底部に空間を作り,万が一ギター用ダンボールが落下しても,ハードケースまで空間を作る方法です。5センチの段ボールの箱を作り,エアークッションをさらに厚くいれます。これなら荷台から落とされてもギター直撃の被害は避けられると考えております。


これが新設計のギター用段ボールです

上下ともに8ミリ厚ダンボールをダブル・フラップで強化しています。


底部には5センチの高さになる段ボールの箱を入れます。その上にさらに5センチ以上のエアークッションを敷きます。


そしてネックが動かない様に固定用のダンボールが入ります。

これによってダンボールの高さが今までよりも8センチ高くなり,値段も上がりましたが輸送事故と比べたら安いものです。


この新設計のダンボール箱ならば2021年は無事故で行けるのではないか?と考えております。どうなるでしょうか。


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