FURCHフォルヒのカスタムオーダーBチーム4本を試奏しました。 同じボディサイズなのに出てくる音の個性の違いに驚きます。 予算に合わせて選べるオーダーですね。
Furch フォルヒ代理店の新企画で人気のカスタムオーダーモデルを比べて試奏できるという非常に面白いチャンスをいただきました。
(o⌒.⌒o) ウムウム
ボディサイズはどれも同じGですね。オーディトリアムですね。
でもトップとサイドの組み合わせの違い,作り方のちょっとした違いで出てくる音にかなりの違いがあるのです。
ラインナップは以下の通りです。
G23-ERCT
標準価格287,000円(税別) 実勢価格230,000円(税別)
トップ:イングルマンスプルース サイドバック:インディアンローズウッド
G23-CRCT Elite
標準価格313,000円(税別) 実勢価格250,000円(税別)
トップ:ウエスタンシダー サイドバック:インディアンローズウッド
G23-LCCT Elite
標準価格423,000円(税別) 実勢価格340,000円(税別)
トップ:アルパインスプルース(ベアクロウ)サイドバック:ココボロ
G25-AGCT
標準価格577,500円(税別) 実勢価格470,000円(税別)
トップ:アディロンダックスプルース サイドバック:マダガスカルローズウッド
同じようなギターですが,価格差が最大2倍ありますね。
どれから弾くかという時に皆様は安い方から上がって行きますか?高い方から弾きますか?
私は迷わず一番高い物から弾くのでした。
G25のアディロンとマダガスカルですね。 ちょうちょの指板インレイが好みがあるかもしれませんね。
バインディングの入り方からすべてが高級な雰囲気ですね。
やはりマダガスカルローズの木目はいいですね。
見た目の存在感が素晴らしいです。
貝のパーフリングとウッドのバインディングが手工の雰囲気を出していますね。
音を聞いてみます。
♪ ポロローン
(⌒^⌒)b だね
もはやアディロンとマダガスカルは間違いがない組み合わせの一つですね。
本来の1930年代のマーチンの組み合わせに近いですね。
でも私はマダガスカルの低音の厚みが非常に好みなのです。
文句なしです。
次はG23ERCT 普通のG23ですが,トップがインゲルマンスプルースに変更になっています。
サイドバックは普通にローズウッドです。
フォルヒはいい材料をいつも使っていますよね。
音はどうでしょうか。
♪ じゃららーん
(ノ°ο°)ノ オオオオ
これはいいですね。音の反応もすごくいいです。
シトカが悪い訳ではないのですが,あまりに普通に感じてしまっているのかもしれません。
というかアディロンを使えないならインゲルマンという選択肢はいいですね。たった1万円アップでこの音が手に入るなら普通のシトカよりずっといいと思います。
私的にはナットは43ミリにして,インゲルマンのマダガスカルのエリート。
予算に限りがあれば,43ミリナットにインゲルマンにローズもいいです。
インゲルマンのオーダーはおすすめできますね。
次は G23CGCT-Eliteですね。
普通のシダーローズのGボディですが,エリートのオプションがあります。
メイプルバインディングが入って,ペグがエボニーです。
高級感がアップしますね。
ボディの周りにも,指板周りにも入っています。
ぐっと手工品の雰囲気がアップしますね。
指板のインレイ,エボニーのブリッジピン。
私はノーマルのG23CGCTのデザインも好きなので,甲乙つけがたいですね。
音はどうでしょうか。
♪ ポロローン
(≧∇≦)b OK!
これもいいですよ。シダーの音はスプルースと比べると柔らかいのですが,反応が良くて音量が大きいのですね。
柔らかめの音が好きな人にとっては非常に魅力がありますね。
音量が大きいというのはギターにとって非常に大切な要素ですね。
最後に来るのは。
水野さんお勧めのモデルでしょう。
G23LCCT-Elite です。
アルパインスプルーストップにココボロサイドバックです。
トップはベアクロウの熊が爪で引っ掻いたかのような木目が出ているアルパインスプルースですね。
エリートなのでメイプルバインディングが入ります。
トップのベアクロウの具合が見えますか。
もっと全体にこれが入るとフレイム(炎)といういい方もありますね。
日本人の古いギター製作家の方が縮みが入っていると言っていました。
本来はこういうトップには色を入れた方がきれいに見えると思います。 メイプルのように色に深みが生じますね。
バックはココボロ!板目!
これもいい感じですね。
ちょっと普通でない感じがまたいいですね。
ボディの肩からも木目がはっきり見て取れます。
まさにオーダーモデルにふさわしいですね。
音はマダガスカルと比較すると全域にわたってバランスがいいです。
マダガスカルがもっと低音に厚みがあります。
これまで弾いたココボロは少し重いという印象がありましたが,これはそれほど感じませんでした。
オーダーで入手するのですから見た目も,ナット幅も自分の好きなものにしたいですよね。
(ノ^_^) ハイ!
このアルパインスプルースとココボロのモデルをビデオで見てみましょう。
音もしっかりと聞けますよ。
いかがでしょうか。新品なのに倍音がものすごいです。
指弾き,ストローク,ソロギターどれも出来そうです。
これで音が抜けて来たらどうなるのか結構すごいかもしれません。
ただ,正直に言いますともっと良くなります。
(; ̄Д ̄)なんじゃと?
この音の1,2弦が少し音が細いとか音量が小さいと感じられた方は耳がいいかもしれません。
サドルの底面をしっかり仕上げるともっと音は良くなります。
ナットサドルジグは一家に一台必需品ですね。試しに他の一台をやってみたのですが,わずか30秒の作業で音が違ってきます。ぜひお勧めですね。
総評
G23-ERCT 実勢価格230,000円(税別)
トップ:イングルマンスプルース サイドバック:インディアンローズウッド
G23-CRCT Elite 実勢価格250,000円(税別)
トップ:ウエスタンシダー サイドバック:インディアンローズウッド
G23-LCCT Elite 実勢価格340,000円(税別)
トップ:アルパインスプルース(ベアクロウ)サイドバック:ココボロ
G25-AGCT 実勢価格470,000円(税別)
トップ:アディロンダックスプルース サイドバック:マダガスカルローズウッド
こう見ると税別47万は税込507600円です。
フォルヒが悪いのではなく現在の日本円が安いのが原因ですが,日本の手工ギターが買えてしまう値段になってしまいました。
そう考えると,インゲルマンローズのコストパフォーマンスはすごいですね。
これをエリートにしてもいいかもしれません。
値段からして,34万というアルパインにココボロは現実味がありますね。
ぜひ自分だけが持っている一本をオーダーしたいという方はフォルヒのカスタムオーダーがお勧めですね。
現在の納期は大体4か月くらいになっています。以前よりも早く来て驚いたこともあります。
マダガスカルは低音に厚みがあるので,OMボディでもすごくいいのです。
ココボロならGボディにするかもしれません。
ラインの音なども考えるとGボディのバランスも捨てがたい物があります。
こういう悩みがまたオーダーの楽しみでもあるのですね。演奏スタイルなどがわかればアドバイスできますので,オーダーをお考えの方はメールをくださいませ。
O(≧∇≦)O イエイ!!
すべてのギターに共通に付いてくるこのヒズコックスのケースが素晴らしいです。
これだけ買いたいくらいですね。
軽くて丈夫で,本当にギターを保護できるケースだと思います。
当方ではオーダーギターにはクロネコ着払いで送ってもらって初期調整をサービスしております。
フォルヒは最初の1年でトップが少し変化します。その後安定していきます。
それで弦高が上がった頃に初期調整をすればすごくいいですね。
趣味でギターを弾く時間はそれほど多くないと思いますよ。
それならば良い音で弾きたいですね。
(≧∇≦)b OK!
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