お勧めリバーブ2種類の音の傾向を聞けるようにしました。 TCのリバーブとデジテックです。 そして,リバーブ選びのポイントは何か。さらに,お勧めACアダプタも紹介しております。
TCのリバーブとデジテックのRV-7とどっちがお勧めなのですか?と質問されることが多くなったので,実際の音を聞いていただくのがいいかなと思いました。
正直どちらもいいんです。
(ToT)>゛スミマセン
すでにあるレベルに達していると思います。 このサイズでこの音が出たら大きなリバーブを持ち歩く意味はあるのかちょっと疑問だったりします。
大きさはTCの方がさらに小さく軽いです。
普通にコンパクトエフェクターです。
でもどちらも電池ドライブは考えない方がいいですね。
リバーブの電池の消費量はすごいので,2,3時間で無くなりますよ。
以前にアルカリ電池がなくて普通の電池を入れたら,ライブ前にリハをして,本番になったら電圧不足で音がヘンテコリンになったことがあります。
音が出たり切れたり出たり切れたり… (T_T) ウルウル
ひどいライヴですよね。
私のオタク実験によるとACアダプタがあるエフェクターは電池よりもACアダプタを使った方が音がいいです。
音が太くなります。
時にオーディオ雑誌などでバッテリードライブがいいかのように書いてある記事を見ることがあります。
バッテリーだとノイズは確かにないのですが,音の太さとかは安定している電源の方が確実にいいです。
それで,もうお蔵入りのネタの一つなのですが・・・。
昔,究極のパワーサプライを試作まで行ったのですが,種々の理由でとん挫しました。
しかーし,東京のとある事務所でカンヅメになって必死に試作品をメーカーの方と一緒にテストして作った試作品は今でも我が家にあります。
簡単に言うと普通のACアダプタの電源は交流から整流するのでどうしてもきれいな9Vにならずに,波形を見ると一度編んだ毛糸をほどいたものがまっすぐにしてもくるくると巻きくせがあるように,9Vがまっすぐではなく少し波打っている感じなのです。
おそらく携帯の充電用のACアダプタなんかはひどいものだと思います。
でも携帯の充電は音に直接関係ないので,波打った電源のACアダプタでも特に問題ないと思います。
(ノ^_^) ハイ!
ところが,この9Vを真っ直ぐの直線のように安定させると,エフェクターの音はかなり違ってくるのです。
特にリバーブはこの影響が大きくて,左右のステレオの広がり方,原音とリバーブの分離の仕方などがかなり変わってきます。
つまみの位置まで変わってくるほどです。とにかく,リバーブと電源はかなりの関係があります。
でも試作品を製品にするまでのエネルギーがメーカーにも私にも足りませんでした。
ローランドかエフェクターメーカーが乗ってくれれば協力するのですが・・・。
でもその試作を作った時にもう一つ驚いたことがあるのです。 オシロスコープを使って波形を見た時なんですが,私が音を聞いて判断して使っていたACアダプタの電源がかなり安定しているのです。
BOSS(ローランド)のPSA-100Sと言います。
確か倫典さんもこれを使っていたと思います。倫典さんが使っている理由はおそらく軽いからツアーに便利という理由ではないかと思います。
これをエフェクター一台ごとに1個使います。
この電源が驚くほど波形がきれいな秘密がここにあると思います。
この部分をあけてみましょう。
このコイルがミソですね。
このおかげで他のACアダプタとは違った9Vの安定感を見せるのでした。
高いものではないので,ぜひ試してみてくださいませ。
ではいよいよ,リバーブのテストに行きましょう。
(≧∇≦)b OK!
ちょっと背景が見苦しいのですが・・・秋田りんごとかの箱があったり
(ToT)>゛スミマセン
音はステレオで再現しております。
モノラルのコーラスから出た音をステレオリバーブでアウトすることに意味があるかを質問されますが,リバーブはステレオアウトが絶対いいです。
やってみればわかりますよ。
なので,アコギアンプ一台で音を出す場合はちょっともったいないとも言えますよね。
その場合は線は必ず1本でモノラルでアウトしてアンプに入れます。
もしスピーカーひとつのアンプに入力が2つあるからとステレオで出した音を同時にLR2本入れると音が打消し合ってリバーブが広がらなくなります。
また,ステレオリバーブでアウトして,2つのスピーカーから音が出てるのはいいのですが,スピーカーの位置を左右間違えるとこれまたリバーブが広がらなくなります。
慣れるとこの間違いも聞き分けられるようになります。
あれ?今日はどうしてリバーブが広がらないのだろう?と思ったらこの左右の間違いを試してみてもいいですね。
赤白の線を入れ替えれば簡単にテストできますよね。
最初はRV-7の音を聞いてみましょう。
特徴としては,リバーブの大御所lexiconの音をモデリングしているということです。
もう一つは,このエフェクターの内部電圧が高くてラインの音が痩せないということです。
例えば,ギターのピックアップからの音をこのエフェクターに入れて,何もエフェクトをかけずにそのままアウトして音が変わると困るわけです。
せっかく太い音を作るために必死に努力して,ニコアースを開発して最後にエフェクトをかけたら音が細くなったというのでは意味がありません。
この音が痩せないというのはアコギの音作りでは最も重要な気がします。
ところが,1Uの大型のラックタイプのエフェクターの中にはこの部分がだめなものが多いのです。
(T_T) ウルウル
インアウトでスループット(何もしないで音を通すだけ)すると音が細くなるのです。
倫典師匠をはじめ多くのプロが認めたTCエレクトロニックのSCFコーラスは音の揺れ加減は見事で,音に厚みが出ます。
しかし,このエフェクターもギター用なのかどうか少し疑問で,少しインアウトで音が細くなる気がします。
新しいものは試しておりませんが,私が試したものはそうでした。
おそらくもともとギターを受けるために設計されていなくて,ミキサーからセンドリターンというために作られたエフェクターもあるからだと思います。
昔のオタク実験で,1Uのマルチエフェクターでギターを直接挿してもいいなと思えたのは,アレシスなのです。
アレシスミディバーブのVer3までなのです。4からは普通のマルチエフェクターでギターを挿す感じではないんですね。
アレシスミディバーブのVer2をこよなく愛するトミーの耳はやはりすごいと思います。
どこか感覚的にこの音痩せしないものを選んでいるんだと思います。
リバーブ自体は16ビット時代のものでSN比も普通で,今の機材と比べると数字的には劣っていると思いますが,アコギをつないだ時の総合的な音はいいという考えなのかな思いますよ。
ヘッドルームが大きいとか広いとか表現されたりしますが,マルチエフェクターを選ぶ際はこのギターを挿してどうかという点が大切ですね。
その点を考えるので,コンパクトがいいのです。
徹底的に音痩せしないように各メーカー一生懸命考えているのです。
本来ギターを挿すために作っているわけですから。
(o⌒.⌒o) ウムウム
それで,コーラスもTCコーラスの音をモデリングしたデジテックのコンパクトを使うわけなのです。
もちろん揺れ加減などコーラスの性能は本家の方がすごいのですが,音痩せを考えると私はトータルではこちらの方がアコギにはいいと判断しました。
安いし。軽いし。
O(≧∇≦)O イエイ!!
では,RV-7の音を聞いてみましょう。
リバーブの種類はHALLを選びます。一番いい音に聞こえます。
TCとlexiconの傾向を比較してみると,lexiconは空間を再現するリバーブだと思います。
ほとんどの放送局がlexiconという説も昔はありました。(確認したことはありませんが。TV局勤務の方は教えてくださいませ。)
この空間の反射まで再現するようなホールリバーブの感じは非常に素晴らしいです。
音はとても透き通っていて,気持ちがいいです。
ライブで曲を弾く前にすでにこの音だけで感動しますね。
ププッ ( ̄m ̄*)
それに対してTCのリバーブは空間の再現というよりも音楽に余韻を付けるという印象があります。
なので,音質だけを比べるとRV-7の方がきれいに聞こえたりするのですが,音楽に集中して聞いてみるとリバーブも自分の演奏の一部としてコントロールすべきものに感じるのです。
TCのリバーブは音楽的な感じがします。
このリバーブはプレートの音がきれいですね。 プリディレイを少しいじれるというのもいいですね。
大体つまみはこのあたりからいじってみてはいかがでしょうか。
では,TCのHALL OF FAME の音を聞いてみましょう。
それぞれ音の傾向は違いますが,どちらもいい音です。
私的にはつまみが一つ多くいじれるTCが最近のお気に入りです。
でも難しいことは良くわからないけどリバーブを使いたいというならRV-7がお勧めです。
HALLさえ選んであれば音は大きく狂わず,つまみの位置が多少違ってもいい音が出ますので。
TCはつまみの位置を間違うとリバーブ深すぎの風呂屋のエコーになる可能性もありますので。
「(≧ロ≦) アイヤー
曲に合わせてリバーブのつまみ位置を調整してリバーブも自分の演奏の一部として音作りをするのが正しいですね。
普段は生音でだけ弾いていて,ある日いきなりリバーブをつないでうまく演奏しようというのはかなり無理がありますよ。
普段からラインの音に慣れていて初めてライブでうまく行きますよ。
ラジャ!( ̄- ̄)ゞ
簡単に言うと,リバーブ初心者でライブではあまり機材について考えたくない人なら,RV-7でOKです。
でも演奏にも少し自信があって,細かく音作りまでしてみたい人はTCがお勧めですね。
あなたの好みはどっちのリバーブでしょうね。
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