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演奏スタイルによるギター選び


ギターを選ぶ時は演奏スタイルと目的にあわせましょう。 変則チューンとスタンダードチューン向きのギターがありますよ。



ギターを買おうと思った時には,普通自分よりも詳しそうな誰かに相談しますよね。

楽器店の店員とか,自分よりも高いギターを持っている人とか。

(o⌒.⌒o) ウムウム


そうすると自分よりも詳しそうな人がこういうかもしれません。


「やっぱり,最後はMartinだ。」


別の詳しい人がこう言います。


「外国製は高いだけだ,ヤマハ,モーリスかヤイリだ。 日本の気候を考えれば,国産がいい。」と言うかもしれません。


十人十色でいろんな意見があるものです。



どのギターを選ぶかは,実はあなたがどんな曲を弾くために買うかこれがかなり重要です。



本当にいいギターを失敗しないで選ぶためには,そういう詳しそうな人の意見は少し聞き流して,自分の音楽の方向性を考えるのがいいでしょうね。

ラジャ!( ̄- ̄)ゞ


実際,使用目的でギターの評価そのものが,180度変わるんです。

でももしも,あなたが初心者ではないけど,単板ギターは初めてというのであれば…


憧れを基準にして選んでもOKでしょう。


あの人が使っていたJ-45でもD-28でも欲しい物を選んでもいいでしょう。

これからの話は,すでに単板ギターを持っていて,もっと聴衆に感動を与えることの出来る,音楽を演奏するギターを欲しいという場合のギター選びの話です。


そうなると,演奏スタイルは無視できないですね。

(⌒^⌒)b なるほど


例えば,押尾コータローのようなサウンドを出したいとしましょう。

当然,演奏する曲は変則チューニングです。 スタンダードの方が少ないでしょうね。

しかもチューニングはダウンになります。 DADGAD(ダドガド)は良く使いますよね。

6弦がCにダウン,5弦がGにダウンというのは沢山あります。

パノラマのオアシスという曲は6弦がAまでダウンですね。 キチンとピッチが取れないとセーハでシャープしますね。

ハードレインは6弦がGですね。ドローンで鳴らすだけですが。


この辺もキチンと鳴らしたいとなるとしっかりギターを選ぶ必要が生じてきます。 前にも書きましたが,初めて単板のいいギターを買うならここまで考えなくてもOKです。


この話はさらに次の段階のギター選びです。

1回,2回は勉強ですよね。

/(・。・) 了解!



秋田に本間貴士君というギタリストがいます。 セミプロとして活動していましたが,2006年2月から少しお休み中のようです。

オリジナルのソロギターです。一部ピアノや歌も入ります。 昨年は発表会のゲストにも出演していただき非常に好評でした。地元ではラジオなど良く出ていました。

本間貴士 HP


彼のモンシロチョウという曲がなかなかいいです。 リーフダンスなどもケルティックな感じでいいです。

イメージですぐに弾けてしまう天才型のプレイヤーですね。 いつかメジャーになる時が来るという可能性を感じさせますよ。

(≧ω≦)bグッ



彼のピックアップサウンドの相談にのり,ニコピンにしました。が,ライブでPAの音量を上げていくとどうしてもいい音が作れないというのです。

プリはMIXPRO,エフェクトはマジックストンプとなりました。


私のオタク部屋でサウンドチェックする本間君。


(ー'`ー;) ウーン


部屋の中でスピーカラで出す分にはいい音です。 つまり,大音量にしなければ,結構いい音です。


が,シビアに聞くと音色が甘いのです。

それは良ーく聞くとギブソンの音なのです。


ブレイシングはスキャロップでフォワード気味でしょう。ギブソンは弦長も少し短いですね。 アドバンスドジャンボはJ-45よりも長いけどマーチンよりも短いですね。

箱鳴りが気持ちがいいギターです。音がまとまっている感じですね。 ジャラーンとストロークで鳴らすのが似合う感じです。


ということは・・・・。

各弦の分離は甘いということも言えます。


ソロギターというのはコードストロークやアルペジオなどの歌の伴奏と違って,メロディーとベースとハーモニー(ボイシング)が分離して欲しいわけです。


音楽として,ベースラインはベースのように聞こえて欲しいのですね。


メロディーは当然メロディーとして聞きたいわけです。


単音のメロディーだけならある程度どのギターでも出来ます。


でも,ベースラインとハーモニーも一緒に鳴らしておいて,音がかぶらないようにするには,ギターの作りから関係してきます。



わたしとしても,ピックアップの位置とかテープの厚さなど様々やってみるのですが,デュアルNAというピックアップはギター本来の音を出しますので,ギターが甘いと甘い音を出してしまいます。

どうしても歌の伴奏にギブソンならいいのですが,変則チューンのソロギターにギブソンでは悩みも多くなりますね。

ギブソンの設計そのものがストロークで音が一つになる,ジャキジャキ感というかエレキのように,全部の弦の音が一つになるサウンドです。 アドバンスドジャンボはJ-45とは少し違いますが,やはり,ギブソンサウンドですね。


(T_T) ウルウル


私は変則チューン向きのギターかどうかをテストする際には,中川イサトの曲でシャドウィキイを弾いてみます。

これは,変則チューンで,6弦がC↓,5弦がG↓,4弦がE♭↑,3弦がG,2弦がB♭↓,1弦がD↓です。

トータルではチューンダウンです。

ドにミ♭にソでCmそれに,B♭が7th,上のDが9thになるので,コードネームはオープンCm9になります。

しかもベースラインが流れていく曲です。

それぞれの弦の音が重なってしまわずに,それぞれのパートをはっきりと聞き取れるように再現するギターでなければ,この曲の魅力は伝わらない可能性もあります。


そうなると,こういう場合にいいギターはノンスキャロップのギターかもしれません。

もしくは,スキャロップでも最小限で,必要以上に箱が鳴り過ぎないギターかもしれません。


ちなみに,スキャロップというのは英語でホタテのことを言います。

(青森の陸奥湾のホタテは美味しいです。刺身にしてから一晩寝かせてねっとりした所を食べるのが通です。私ホタテにはうるさいですよ。)

(≧ω≦)bグッ


ホタテを英語でスキャロップと言いますが,ブレイシングの途中をホタテ貝のカーブのように削ることをスキャロップと言います。 もちろんその分強度は下がりますが,鳴りが出てきます。

スタンダードチューニングではいい鳴りと思われたこのスキャロップが,変則チューンの時には鳴り過ぎてモヤつくという現象が起きる場合があるのです。


スキャロップを少し画像で見ましょう。



ボジョアギターです。ボジョアは特殊で6弦の低音側(写真右側)のブレイスのみスキャロップです。 1弦高音側(写真左側)はノンスキャロップです。


エックスブレイスの削り具合の違いが分かりますよね。


この写真は作業途中というのではなく,ボジョアは高音の鳴りを芯のあるクリアーなものにして,OMのようなバランスのよさをドレッドでも出すために,このような変則なスキャロップブレイスなのです。

実際メロディーが立つドレッドという感じです。


どのギターがいいとか悪いという話の前に,どんな曲を弾くために買うギターなのか?これをはっきりさせる必要がありますね。

そうすると,ギターは一本ではすまないわけですね。 増えるんですよね。

ププッ ( ̄m ̄*)


スタンダードチューン用のギターと,変則用のギターはやはり作りから違うと思いますよ。


ラリヴィーは変則チューンで真価を発揮しますよね。 シャドウィキイを弾くと分かります。

Martinのビンテージシリーズなどのスキャロップブレイス物でシャドウィキイを弾くと音が甘く,各弦の音が分離しなくて気持ちが良くありません。

ギブソンでもやってみましたが,かなり気持ちが良くありません。


o(T□T)o


ところが,スタンダードチューニングでANJIなどのソロを挑戦するとこのラリヴィーのテンションが高いのが今度は気になるのです。 小指チョーキングはとても大変です。


以前ジーン・ラリヴィー本人が「ラリヴィーギターにはミディアムゲージを張って欲しい」みたいなことをインタビューで言っていたので,やってみたら迫力はありますが,まるで,大リーグ養成ギブスのようになり,1時間も弾けないギターになったことがあります。

<(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!!


まさにギターは用途によって評価が変わってくるのです。



参考までにシャドウィキイです。

ギターはラリヴィーC09です。 (輸入元の神田商会がラリビーではなく,ラリヴィーと表示するのでラリヴィーと書いておきます。)



シャドウィキー ラリヴィーC-09 MP3

メロディーもベースラインもはっきりと聞こえるでしょうか。



録音はスピーカラの音をR-1で直接録音しています。 私は録音マイクの1M以上後ろなので生音はほとんど入っていないと思います。

完全にスピーカーから出ているラインの音を録音しています。


あいらんどというアルバムにシャドウィキイは入っています。

以前 SAYONARA というアルバムにもこの曲は入りましたが,メジャーから一時期出たアルバムで現在は入手困難だと思います。 イージーリスニングにジャンルするために他の楽器がかぶってきたりしますが,シャドウィキイはソロでした。


ちなみに,一度だけ地方の蕎麦屋のテレビCMで,「頑固なまでに・・・」という語りのバックにこの曲が使用されていました。 それを見ていた私は鳥肌がたってしまい,次の時には録画しておこうと思い次の日の同じ時間にTVの前で待っていたのですが,なんと,BGMが換えられていたのです。

クライアントからクレームでも付いたのでしょう。 マイナーの曲ですからね。あまりにマニア向けですから。

中川イサト アコースティックギター 1

この曲の楽譜はこれです。 【収録曲】Pepper and Salt Meat Rag/水溜り/StrayCat Two-Step/ノスタルジック・テューン/せれなあで/蘭/パスタ/Orange#2/Hubbard/Floating Cloud/あいらんど/Water Skipper/Koppe/Goosefoot/Big 44/Poh-Han's Theme/Lefty 25/Shadowy Key/伽羅/甍/全20曲。


この楽譜は上記CDあいらんどの楽曲をほとんど網羅しております。 この時代のイサトさんの曲は,ヘッジスのあれにそっくりなど,オリジナルと言えるのかという部分がありますが,それはただのコピーというよりもヘッジスの曲のチューニングなどをいち早く紹介してくれたというように善意に解釈しています。

情報が少ない80年代後半にすでにこのような活動をしてギターオタクを啓蒙していたことはリスペクトされるべきものと思っています。


イサト師匠の功績は大きいですね。

(^人^)感謝♪



話がいろいろ広がりましたが,ギター選びも進んでいくと,やはり,演奏スタイルに合わせてというのが正解になってきますね。

変則チューンに合うギターと,スタンダードチューンに合うギターがあります。

トリプルオーで変則チューンなら緩すぎることもあり得ますよ。 変則ならOMの方が良いでしょうね。


一応どちらも対応できるギターもあります。 バーサイタル(万能)なタイプのギターを選ぶと重宝しますね。

フォルヒならGとか,テイラーなら14シリーズとか。

でも,最も中途半端と言われたりして。

( ̄□ ̄|||)がーーん!