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E to Eスペーシングの話とタスクの紹介へ


ナットの幅と弦の間隔は必ずしも比例しません。

E to Eスペーシングを知っていますか。

タスクのナットやサドルの型番を少し紹介します。



手が大きめの方から,「ヤマハのギターを弾くと隣の弦に触ってしまう」と言われました。

そうなんです。実はそういう事があるのです。


ホエッ?(・◇・;;)


ヤマハのギターでナット幅43ミリを弾いてみます。


次にMartinの43ミリを弾いてみます。 正確にはMartinは42.9ミリ以下です。


どう考えてもヤマハのギターの弦の間が狭く感じます。同じ曲を弾いても指が隣の弦に触ってしまったりします。

ヤマハとMartinが同じ43ミリだったとしても,ヤマハのナットは1弦が内側に4ミリくらい入り込んでいます。さらに6弦側も3ミリくらい内側に入っています。


それに対してマーチンのナットはどうでしょうか。

弦が端まで来ています。特に1弦はプリングで弦落ちしやすいのがMartinの困るところです。


つまりギターの弦と弦の間隔はナットの幅によってだけ決まるのではなく,実はそれぞれメーカーの考えによるものだったのです。


皆さんはE to E スペーシングという言葉を聞いた事があるでしょうか。 これを知っているとかなりお宅度は高いです。


例えば,今私のギターのナットこうなっているとしましょう。


端から1弦まで4ミリ取って,6弦は2.3ミリ取るとしましょう。


弦の太さをミリ単位で示すとこうなります。

1弦は0.3ミリ,6弦は1.32ミリになります。




そうです,1弦のE線と6弦のE線の間の長さがE to Eスペーシングになるのです。


この幅が実は自分の弾きやすさとマッチするかどうかがポイントです。


私は1弦が指板端からどうしても4ミリはホシイのです。 モーリスのSが3.5ミリのようですが,ラリビーはタスクという人口象牙の既製品になる前は牛骨で4ミリの余裕があったのです。


これが,日本人の手のサイズからすると44ミリ指板と相まって絶妙に良かったのです。


6弦が3ミリ入っているよりも,2.5ミリくらいの方が親指で上からグリップするスタイルはいいんです。

この0.5ミリで親指の疲労が違います。


(T_T) ウルウル


最近私のフォルヒもナットを牛骨で作り直しましたが,1弦は4.2ミリくらい入っていて,6弦は2.5ミリですね。

45ミリ指板なのでこれがとてもマッチします。 人差し指が1弦に触らず演奏に集中できますよ。


このE to Eスペーシングのいろいろはタスクのカタログから見てみましょう。


この3つはどれも43ミリナットですね。 左下のレングスがほぼ同じです。

でも,右下のE to Eスペーシングはかなり違います。 真ん中の36.83ミリ本当にあれば,実際には45ミリ指板で端に余裕を多めに取ったものとほぼ同じ弦間になります。

Martinもこの手で弦と弦の間隔が広めなので,どうしても1弦が落ちやすくなります。


これを解決するには,指板幅が必要になります。 それで,フィンガーピッキングは44.5ミリが多かったりします。


でも,ナットの溝だけではなく,ネックの厚みとカーブがまた関係しているのでこれがベストとは一概に言えないんですね。


でも,私は1弦側に4ミリちょい,6弦側に2.5ミリは欲しいと思います。

この辺を勉強するにはグラフテック社のカタログをダウンロードして見るのが一番です。

グラフテック社のサイト TASQカタログ


ダウンロードのTASQの一番上のカタログをダウンロードしてみてくださいね。 そして,サドル交換の動画もありますので,参考になります。

(ちょっといい加減な感じの交換です。さすがアメリカ。あれカナダかな)


ちなみにフォルヒのナットはPQ-6134-00です。 ちょっと1弦が2弦と離れている感じがあります。

サドルはPQ-9200-COというのが3.1ミリサドルでは定番になっています。 Taylor用と書いていますが,ラリビー,ギブソン,フォルヒ,その他たくさんの3.1ミリ以下のナットに対応します。


でも,フォルヒにこのサドルはベストではないと思っています。

フォルヒの弦高を下げていくと,6弦がもう少しブリッジピンに近いほうに補正がないと6弦のテンションが少し足りない気がするのです。


でも,このTaylor用のサドルは補正が2弦のみで他の弦はすべてフロントになるのです。


もちろんピッチが狂っているとは,Taylorもフォルヒも感じさせませんが,弦高を下げたときには指板のRとサドルのRがぴったりにはならない事が多いので,どうしても上面の加工が必要だったりします。


その場合にはいい方法があります。

PQ-9280-COというのがあります。 高さも,厚さも,長さもありますので,自由に削れます。

これだと自分の好きな形に削っていけそうですね。 私はこれを元にフォルヒのサドルを作っています。そうすると6弦を後ろに下げてテンションを稼げるのですね。


手前が6弦側です。


ナットとサドルはギターのかなり重要なパーツですね。 この部分を少し勉強しても損はありませんよ。


(⌒^⌒)b なるほど